ストロング小林は70年の「ビッグ・サマー・シリーズ」が終了すると、真のエースを目指してヨーロッパ、そして初のアメリカ本土への海外武者修行に出発しました。マイティ井上も同時にヨーロッパ修行に出発。
9月9日、千葉県流山市文化会館から開幕の「ダイナマイト・シリーズ」には入れ替わりで1年間に亘るアメリカ修行を終えたラッシャー木村が凱旋帰国しています。
まずは「ワールド・チャンピオン・シリーズ」(第2回IWAワールド・シリーズ)に14年ぶりに帰国、参加した清美川らと西ドイツのハノーバー・トーナメントに参戦しました。小林は初回の欧州遠征時にもカールスルーエ、ベルリン、ケルン、クレーフェルトのトーナメントに参戦していますが、プロモーションが前回とは違いました。
小林のハノーバー・トーナメントでの試合記録は以下の通り。50年以上前の海外の記録で不明な点も多く、また私の知らない未来日の選手の表記があり正確ではないことをご了承下さい。
8月31日、 ○ハンス・シュナーベル
9月1日、 ○ニーノ・マーキュリー
9月2日、 ●イワン・バイテン
9月3日 、 (勝敗不明)ハンス・リチャード・ベレンス
9月4日、 (勝敗不明)アクセル・デイター
9月5日 、 ○ギルス・ポイゾン
9月6日、 ○ホセ・アローヨ
9月7日 、 ○アーメッド・ザパナリアン
9月8日、 (勝敗不明)ジミー・ダラ
9月9日、 (勝敗不明)清美川
9月11日 、 (勝敗不明)シャチ・ミッキー井上(M井上)
9月12日 、 ○コンデ・マキシミリ
9月13日、 ○アブダル・カリム
9月14日、 ○アキム・コール
9月17日 、 (勝敗不明)イスカ・カーン・ティキ
9月19日、 ○アーメッド・コング
9月25日、 ○カリム
9月26日、 ○イワン・ストロゴフ
9月27日、 ●レネ・ラサルテス(ジャック・デ・ラサルテス)
9月28日、 ●ラサルテス&ストロゴフvs小林&清美川
9月29日、 (勝敗不明)ラサルテス&ストロゴフvs小林&清美川
10月1日、 ●ラサルテス&ストロゴフvs小林&清美川
10月4日、 ●ダラ
10月6日、 ●チャールズ・ベルファースト(チャールズ・ベレッツ、ジョニー・ロンドス)
10月7日、 ○カルロス・ロッカ
10月9日、 ●グラン・ブラジミア
10月10日、 ●清美川
この年国際プロレスの「ワールド・チャンピオン・シリーズ」(第2回IWAワールド・シリーズ)で対戦したストロゴフ、ダラ、マキシミリ、ブラジミア、「ビッグ・サマー・シリーズ」で対戦したラサルテスと対戦していますが、ラサルテスは別として、日本では圧勝していたダラ、ブラジミアには負け。
また一緒に遠征していた井上や清美川との日本人同士の対戦もありました。最終日に清美川に負けており、総体的に前回の欧州遠征時より成績が悪かったのは、やはりハノーバーでは清美川の方が格上だったということなのでしょう。
54年に日本プロレスに来日したシュナーベルと対戦しているのも興味深く、ハノーバートーナメントの常連デイターとも初対決。ギルス・ポイゾンはバスター・マシューズ名義でこの年の7〜8月の直前まで日本プロレスに参戦、ピエール・レ・グラン、マスクマンのザ・カナディアンで国際プロレスに、ポイゾン名義では75年に新日本プロレスに来日します。
バイテンは72年「第4回IWAワールド・シリーズ」に来日、アローヨも69年の小林の欧州遠征中に国際プロレスに初来日し72年、81年にも国際プロレスに来日しました。
この後、小林はケニアのナイロビで試合をし、11月からいよいよアメリカ本土、AWA地区での修行がスタートします。
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