86年5月1日、両国国技館、新日本プロレスvsUWF5対5勝ち抜き戦第8試合(20分1本勝負)【新日本大将】藤波辰巳vs【UWF副将】藤原喜明。レフェリー柴田勝久。
古舘アナ「いよいよ大将と副将の闘いになりました。一歩リードしておりますUWF。大将の藤波にとっては俄然不利になりました。この新日に勝利を導くためには藤原を破って、そして前田とぶつからなくてはなりません。俄然不利になった藤波。しかしながらもう後がありません。敢えて無心でぶつかるしかないでしょう。
藤原も音無しの構え、藤原音無しの構え、これは既に作戦か?藤原が身じろぎもしない、藤原が身じろぎもしない。藤波を呼び込んだ、余裕だ、不敵だ、不敵であります。藤原喜明血ダルマ、額に刻まれた三本の深い皺、そしてその下には幾筋もの鮮血が、汗まみれとなって、血と汗が滲んで完全に一体となっております。
藤原の闘争心を、その己の鮮血、あるいは滲み出た汗、これが入り乱れて物語っているかのようであります」
藤原がリング中央で仁王立ち。「来い!」と挑発する藤波、観客席からは大ドラゴンコールが湧き上がりました。藤原一歩も動かず。たまりかねた藤波がパンチ、キックで先制攻撃。首投げからスリーパーホールド、藤原苦悶の表情。
古舘アナ「しかしながら背後に回ってスリーパーであります。藤波の身体、太い腕のあたり、藤原の汗を浴びてしまいました。さあ、投げを打った藤原喜明、キック攻撃、敢えて受けていきます。さあ、UWF一歩リード、おーっと!ここでバックドロップです。後頭部を痛打!さあ、山本さんっ」
小鉄「はい」
古舘アナ「これで一歩も二歩もですねぇ、UWFが試合を有利にですねぇ、進めてきた感があるんですが、これは完璧にUWFが大手をかけた状態なんで、もう後がありませんよねぇ藤波は。どうしたらいいでしょう?」
小鉄「そうですね。まあ藤波選手ですね、藤原選手をですね、スリーパーにいってますよね。多分ですよ、猪木選手がスリーパーで藤原選手を落としましたよね。それをやっぱり描いているんじゃないかって気がします」
古舘アナ「なるほど!」
藤原、藤波のスリーパーにかかったまま立ち上がると巻き投げ。藤波がキックで反撃しますかヘッドロックに来たところを藤原がバックドロップ。
藤原が今度はスリーパーのお返しも、藤波が藤原の腕を取って外し、再びスリーパー。
小鉄「やっぱりスタミナを奪ってですね、早い時間で藤原を一蹴してですね、前田に向かっていきたいと、そういう感じじゃないですかね」
古舘アナ「ああ、なるほどぉ〜!さあ、背後からスリーパーに持っていきます。当然、この藤原の後ろに藤波辰巳としては、あのUWFの若大将、牽引力、前田日明を見ていることでありましょう。背後からスリーパー」
ログインしてコメントを確認・投稿する