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2016年05月27日14:41

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碧は尊き

                碧は尊き
                       らり琉0郎
第一章
「おーい、そこの人っ!」
「?」
「おめーさん、ひょっとして、、タチバナさんじゃございやせんか?」
「おう、言わずもがなにタチバナよ、そういうお前さんは、、ある意味、タキモト、、タキモトさんじゃございやせんか」
「覚えておいてなすってくれたんですねぇ。ありがてい」
「忘れたくたって忘れるもんか、オレの前からいきなりいなくなりやがって。こんちくしょー、ある意味タキモト、ファミレステーブル2番の思い出だ、オレが立て替えたんだ、トンズラしやがって、飯代かえせ、この泥棒猫っ」
「(しみじみと)そんなこともありやしたね、なつかしーじゃございやせんか」
ふたり、殺陣を講じる。タチバナ、空手チョップの十字を切る。
「ていていてい」
タキモト、空手チョップをよける。
「なにしやがんだい、言わずもがなの、あぶねぇーじゃねーか」
身体をくの字に曲げ両手を両膝にのせてゼイゼイ言ってるタチバナ
「つかれたーっ」
「言わずもがなの、あの時の威勢はどこにいきやがった?」
「ある意味タキモトォ〜〜。年には勝てねぇ〜〜」
「カツ丼食べたくはねぇーかい?言わずもがなの」
ゼイゼイ言ってるタチバナ
「食べてぇ〜〜〜〜」
「よし!じゃ、食べ行こう」
「行こう行こう」
「そうこなくっちゃ」
「ある意味タキモトォ〜〜」
「?」
「おごってくれーい」
「がってんでぇい」
「ふたりの男はこうして再会を果たしたのであった」


第二章
川に流されるタチバナ。川岸を偶然に歩いているタキモト。
「ある意味タキモトォ〜〜」
「?」
「助けてくれぇーい」
「どうしたんだい、言わずもがなの?」
「見りゃ分かるだろう、流されてるんだっ」
「そんなことは先刻ご承知よ、オレが聴きたいのは、どうやってそう、、」
「うぉ〜〜〜〜」
川に流されていくタチバナ。
「待ってくれい、オレの話はまだおわっちゃいねー、オレの前からまたいなくなっちまうのかよー」
「ふたりは2日後、居酒屋やじろべえで再会するも、ふたたびある意味タキモトからトンズラされるのであった」
「ある意味タキモトォ〜〜」



    第3章 祝祭

Ext スナック エルドラドの看板

Int スナック エルドラド

        じゃんけんぽんあいこでしょっ

   悪いな、言わずもがなの、オレの勝ちだ

 負けを認めるわけにはいかねぇ〜〜
ウォ〜〜、髪を掻きむしるタチバナ
みさえママ「もうおよしよ、タキちゃんに先にやらせてあげなよ」

悪いな、兄弟

  いやだぁ〜〜〜〜〜〜

みさえママ「しょうがないわね、タキちゃん、タチバナさんに先にやらせておやりよ」

       いいよ

ニヤけるタチバナ
タチバナ「じゃ、俺からいくぜ、オ マ ◯ コ」
タキモト「コスプレ」
タチバナ「レ ズ ビ ア ン、、、」
タチバナ、両手で頭をつかむ
   ウォ〜〜なんてこったっexclamation ×2

 悪いな、兄弟、オレの勝ちだ

ある意味タキモトォ〜〜〜〜

◆ ◆ ◆◆ ◆ ◆◆ ◆ ◆◆ ◆ ◆

みさえママ「さっ手打ち式よ、はい握手握手」
    わ
      は
  わ
   わは
            わはわは         わははわはは
         わはわはは         わはは      わはは
      わはわはわはわはははははは  わ       わは
     は  わ      は          は
      わ     わは  わ  わ わは
  は     わはははははは  は
 わは       は       は わ  は
         は  は        は   は
 は      は     は       わは   は
 
                             は

  タチバナとタキモト、なにが楽しいのか、目を三角にして笑っている。

みさえママ「オトコってホントウにバカな生き物ね」

Ext スナック エルドラド 外観
スナック エルドラド から夜空にティルトアップ
   わはわはわはわはははははは

キートン山田「土曜日の夜に、オヤジたちの笑い声がこだまする」



第4章 ソリッド サヴァイバー

豚骨ラーメン屋に入るタチバナとタキモト

     麺の固さは?

  バリカタッ!

ボクはアルデンテでお願いします。

  なんだ、そのアルゼンチンとかなんとか言うのは、、オレは聞いたことねぇぞ、

       新しい判断です。

(店員に向かって)オレもそのアルゼンチン!

      民よ

まわりを見回すタチバナ。
  誰に言ってやがんでぇい

貴方にです、タチバナくん。

  オレは年上だぞ、さんだろ、タチバナさん、さん付けしろー、俺たちゃージャニーズじゃねーんだ。いつもみたいに、なんで、言わず、、あれ? なんだ、ある意味タキモト、その重たそうな本は?

    ある意味、パンドラの匣です。

  なんだ、とらやか、どら焼き売ってんのか、

タチバナくん

   のびちまうぞ、喰うぞ喰うぞ

 まだラーメンは来ていません

おせーな、おい、おせーぞ!

  タキモト、本を広げる。
 此処にもはや新しい判断なんてないのです。

店員、ラーメン2杯もってくる、「はい、アルデンテね」

   ズルズル、かたっ

 判断が間違っていたようですね、タチバナくん

タチバナくんはやめろ、

   お堅いヒトだ、

そのパンドラナンチャラもしまえ、食事中だぞ

  意外と神経が細かいんですね、タチバナ

言わずもがなによ、

   こりゃ一本取られましたな

 ズルズルズルズル

おい、言わずもがなの、はし取ってくれ、
 おいよ、
ズルズルズルズルズルズルズルズル
 豚骨ラーメン屋でラーメンをすするタチバナとタキモトに暗雲が立ち込めるのであった。
  
      かくて、そのときが来たのか



第5章 約束


ショーパンよ

なんだそれ、ショーケンが好きな倍賞美津子を嫉妬するカトパンの略か?

ショーブパンツよ

なんだ、あんまし変わんねーじゃねーか

そんなことどうだっていいじゃない、いい?私が名付け親なんだから

タキモトパーンチッ

   ヒュ〜〜

飛んでいく夏希

とんでもねーアマだぜ、なんでも短くするなんて、俺の目の黒いうちは許すわけにゃいかねー。さて、歯でも磨くとするか

窓の外を眺めながら歯を磨くタキモト

窓の外、道の向こうの方、夏希を両手で抱えてタチバナが走ってくる。

  道歩いていたら女が俺の両手に降ってきたぜ、どうなってんだ?ある意味タキモト〜

頭に絆創膏を貼り付けた夏希が手を振ってる
  タキモトッチ!

 タキモト「いつの間に頭に絆創膏を、、」

  夏希「空中でに決まってるじゃない」

キートン山田「これほど長く離れた距離においても、タキモトの一言一句を把握できる天才少女夏希であった。」

◆ ◆ ◆◆ ◆ ◆◆ ◆ ◆◆ ◆ ◆


タチバナ、ぶつぶつ言いながら道を歩いている。
 なんだ、タキモトのカノジョだったのか、天からの恵みだと思ったのに。ツキがねーぜ。しかし、いい女だったな、でぇへへ

 タチバナ、目が三角になってニヤついている。口からはパブロフの法則の犬のようによだれが滝のようにあふれている。


 道を歩く清楚な女子高生2人。

 なに、あのひと?狂犬病よ、
   狂犬病なんて今頃あるわけないじゃない。
 ぜったいに狂犬病よ、こないだ読んだ家庭の医学に載っていたのと同じ。

タチバナ、ぶつぶつ言いながら女子高生2人の横を過ぎる。女子高生2人組、ひそひそ話。彼女たちは顔だけ振り返りながらタチバナを追う。タチバナ、スナックエルドラドの前で立ち止まる。

 昼間っからスナックよ、嫌ね大人って。あんな大人にはならないでって、お母さん言ってたもん。
 そんなことより、あんみつ食べいこ、
  あんみつより大福かな 
 じゃー、わらび餅は?
 たいやき!
  えー、たいやき〜

 JKの頭のなかは食べ物のことでいっぱいである。

INT スナックエルドラド
 ひさえママ「あらっ、タチバナさん」

タチバナの眼のパンショット。ひさえママから〜の、ウィスキーのボトルをなめて〜の、それから、ある意味タキモトにパン。

タキモト、顔だけ振り返り、肩越し、右手を上げ
    よっ!

タチバナの顔に、急速にズームイン。
  ある意味タキモト〜〜〜〜〜

今日はよく会うな、言わずもがなの

  ある意味タキモト〜、ショーブだ!

なんだ、おいおい、いきなりよ

◆ ◆ ◆◆ ◆ ◆◆ ◆ ◆◆ ◆ ◆

ママ、テキーラのお湯割り! 7 3で!

あいよ、
ポカッ、ジャー、シャ〜〜〜〜、シャカシャカ

かき回せーねでくれ、ツキが落ちちまうんだ。


  !

ポカッ、ジャー、シャ〜〜〜〜、
 言わずもがなの、できたよ、
          はい!キャッチ!

  ありがてぇい!
 タチバナ、テキーラグラスをキャッチ、一気に飲み干す

効くぜい、く〜〜
 勝負だ!

    勝負っ

 コマネチ
   チンポ
  ポコチン!

タチバナ、両手で頭をつかむ
   ウォ〜〜なんてこったっ
 またやられたっっ


テキーラが身体中を回って熱くなる前に、一瞬にして玉砕されるタチバナであった


ひさえママ「タチバナさん、どうして、、どうしてそこまで弱いの?」


  夏希、ドアを開け入ってくる。
 タキモトッチ!

タキモト「!」

   どうして!どうしてなの!

お前には男の気持ちなんて分かりはしないよ、

   だって

合法の賭けなんだ、

    いったい、なぞなぞのどこに合法とか言えるのよ

  なぞなぞじゃねー、しり取りだっ!

どっちだっていい、そんなものから早く足を洗って!

ひさえママ、泣き出す。
  いい娘さんだねぇ〜、タキちゃん、好い娘さんじゃないかい、大事にしてあげなよ、あっ、そうだそうだ、

ひさえママ、白いハンカチーフを夏希の頭に乗せ、タキモトに夏希を寄せる。
  ドンッ

 あっ、そうそう、
ひさえママ、キッチンに入る。

  タキモト、顔でひさえママを追う。
    おう、なんだなんだ?

ひさえママ、戻ってくる。米をふたりに祝福のためにかける。
 
 タキモト「ママ、それはちょっとはえーよ、てへへ」
 タキモト、夏希を抱き寄せる。はにかむ夏希。

  ひさえママ「ふたりとも幸せになるんだよ」
おっ、ライスシャワーか、いいじゃねーか、オレも参加させてくれ

タチバナ、近くに置いてあるおにぎりを投げる。

あっ、あんた、それは4日前の焼きおにぎり、カッチカチなんだよ〜(ママの声、終盤でスローモーションにフェイドアウト)

おーまいがーっしゅ

 焼きおにぎりが頭に当たるタキモト、うちどころが悪かったのか、そのまま倒れる。
      タキちゃん!
        タキモトッチ!
    ある意味タキモト〜!

  タチバナ、タキモトを肩に乗せる、
   近くは?
     安土病院よ!
  救急車を呼んだ方がいいんじゃ、、
   そんなの待ってられるかいっ!
 
   あたしも行く。

EXT スナックエルドラド

 タキモトを抱えて走りながら出るタチバナ。ついていく夏希。
 たいやきを頬張りながら歩く女子高生2人組、3人の姿を追う。
    
               
◆ ◆ ◆◆ ◆ ◆◆ ◆ ◆◆ ◆ ◆


芦川美里、机の上に置いてある2本の箸を右手で取る。彼女は長い髪を揺らし、箸2本を使ってサッと髪をusirode束ねる。白衣に身を包んだ美里、病室から出る。彼女は廊下を闊歩する。

   タチバナ、ナースステーションに向かって叫んでいる。
 俺のダチが、、俺のダチがてーへんなんだっ! おにぎりぶつけてタンコブこさえて死にそうなんだっ!

  美里、タチバナをジッと見ている。目が合うタチバナと美里。
 タチバナ、美里から顔が見られるのが嫌なのか、両手で顔を隠す。タキモト、自ずと床に落ちる。
  夏希「ぎゃー」

 美里「先生、、タチバナ先生じゃないですか」
  なにも不自由でないのに無一文の私の、、私の父を、死から救ってくれたタチバナ先生ではないですか?

  タキモト、うつろいゆく意識のなかで、、
      せ・ん・せ・い?

美里「私の町で、皆んなから赤ひげ先生と慕われたタチバナ先生」

    タチバナ「人違いだ」

いいえ、タチバナ先生です。あのときの暖かな瞳はあのときのまんま

  ジャカリコをせわしなく食べ、そして一方は、ガリガリ君をかじる、清楚な女子校生2人組が、病院の角から、その状況を見ている。

 見た目と違うんだね、あいつ、、
   見た目で人を判断したらダメだってお母さん言ってたもん

 美里「あのとき、先生に約束しましたよね、覚えていてくれていますか? 私も先生のようなお医者さんになると、あのとき、先生と約束しました」

 夏希、タキモトの数倍に膨れ上がったタンコブに絆創膏を張りながら
     人違いじゃね?
           と言う。

  俺は今じゃ、尻取りで銭を稼いでいる人間のクズなのさ

    負けてばっかりじゃん、タキモトッチが言ってたよ
 
   ある意味タキモト〜〜

美里「あのときの先生の姿はどこにいったてしまったんです!」

  タチバナ、両手を顔の前から下ろす。
    タチバナ「分かった、オペは俺が執り行う」
  美里「先生、私が助手をします、いや、やらせてください」
    タキモト「たすけてくれー」

  夏希、タキモトを見て涙ぐみながら頷く。
    「今から助かるんだからね、よかったね、タキモトッチ」
    タキモト「ここから出してクレーイ」


 手術室の電光が灯る。

   タチバナ、スタッフを見渡す。
      タチバナ「手術を開始する」
  「メス! ノコギリ! トンカチ!」

夏希、みさえママ、清楚なJK2人組。心配そうに待合室で待っている。手術室の音がうっすらと待合室に洩れてきている。

ドンパカドンパカパカポコリン パカポコパカポコパコポコリン
 ドンパカドンパカパカポコリン パカポコパカポコパコポコリン
ドンパカドンパカパカポコリン パカポコパカポコパコポコリン

 お囃子のようである。

夏希、みさえママ、清楚なJK2人組。心配そうに待合室で待っている。

手術室の電光が消える。

  夏希、手術室に向かってスローモーションでRUN! 

手術室のドアが開き、タチバナを先頭にスタッフたちがスローモーションで歩いてくる。

   手術は成功した
    少し安静にするため病室に運んだ。
  行っておあげ、302号室だ

  夏希、頷く。彼女は走っていく。
   清楚なJK2人組も夏希に続けとばかりに走っていく。

  先生
    岬くん
  先生、岬でもなくって美咲でもなくって美里です。
    手を握り合うタチバナと美里。
     祝杯をあげよう、
       そうしましょう、甘い音楽とともに。

  タチバナと美里は、そうしてふたりで、
    病院のロビーでタンゴを講じるのであった。

         FINE


新・碧は尊き-バンマスとばんます-
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