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2025年03月22日07:45

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【特別編】マイティ井上さん追悼(58)

85年全日本プロレス「熱風!サマー・アクション・ウォーズ」第12戦、7月12日青森県八戸市体育館(テレビ収録、観衆5,200人超満員発表)大会。

マイティ井上は若手のターザン後藤とタッグを組み、グレート小鹿&ロッキー羽田組と対戦、この時期、内臓疾患で欠場と出場を繰り返していた羽田ですが、この日は元気なファイトぶりを披露、7分27秒、小鹿がT後藤をドリルアホール・パイルドライバーからの片エビ固めでフォールし小鹿&羽田組の勝利。古参の意地を見せました。

八戸大会メインイベントは全日本対ジャパン軍団抗争、頂上対決とも言っていい鶴田&天龍源一郎&石川敬士組と長州力&キラー・カーン&アニマル浜口組の一戦で13分14秒、鶴田がボディスラムに来たKカーンを首固めに丸め込んでクイックながらもピンフォール決着。全日本の鶴田&天龍&石川組に軍配が上がっています。

セミファイナルは大熊元司とスタン・ハンセンのシングルマッチ。3分32秒、ウェスタン・ラリアットからの体固めでハンセンが快勝しています。

セミ前に組まれたのは馬場&渕正伸(正信)組vsクラッシャー・ブラックウェル&テキサス・レッド組。大型チームを相手に渕では荷が重かったか?6分14秒、ブラックウェルがジャンピングしてのボディプレスからの体固めで渕をフォール。外国人組の圧勝に終わりました。

「孤高のヒットマン」阿修羅・原はこの日は栗栖正伸とのシングルマッチ。1分48秒、ヒットマン・ラリアットからの体固めで復帰後、天龍との無効試合を除いては短時間勝利記録を更新中。

なお、国際血盟軍の剛竜馬とアポロ菅原は、シリーズ途中よりヨーロッパ遠征に出発。大所帯の反動で口減らしにあったか…。

先シリーズはセミ前に抜擢され、ダイナマイト・キッド&デービーボーイ・スミス相手に善戦するなど成長著しい川田利明は今シリーズは欠場中のタイガーマスクのサポート及びスパーリングパートナーを務める為試合には出ていません。

また、この日、84年3月に三沢光晴と共にメキシコ修行に出ていた越中詩郎が極秘理に帰国。八戸の会場に姿を現し、馬場に全日本プロレスを退団、新日本プロレス参戦を申し出ています。

越中は三沢がタイガーマスクとして帰国した後もメキシコEMLL(現在のCMLL)で試合をしていましたが、1月に新日本プロレスの坂口征二副社長から新日本プロレス参戦を打診され、メキシコから全日本プロレスに辞表を送付。3月の終わりにロサンゼルスで坂口と会談。移籍を約束していたものでした。

馬場は越中とは視線を合わせようとせず、「今からウチのチャンピオン(小林邦昭)の試合に乱入して『(ベルトに)挑戦させろ』と言ってこい」と移籍は認めず。

間に入った天龍が場を取り持ち、馬場に「ここに一人で来た越中の気持ちもわかってやって下さい」と越中を庇い、越中の帰り際に「お前も色々大変だろう」と自分のポケットマネーを手渡したというエピソードは今ではよく知られた話となっています。

第18戦、7月18日後楽園ホール(テレビ収録、観衆3,000人超満員発表)大会。この日はジャパンプロレスへの売り興行。私はこの興行は観に行きました。

井上はこの日も同門対決。渕と組んでハル薗田&百田義浩組と対戦、11分25秒、井上がサマーソルト・ドロップ2連発から義浩を片エビ固めに決めて実力の違いを見せつけています。

ジャパン主催とあってメインイベントは長州&Kカーン&谷津嘉章組のジャパン最強トリオとハンセン&ブラックウェル&レッド組の外国人最強トリオの6人タッグマッチ60分1本勝負が組まれました。

勝負に出た長州がレッドにリキラリアット、しかしそこへハンセンがカットに入って長州を場外へ投げ落としました。それを追ってハンセンも場外へ、両軍入り乱れての乱戦となり、13分51秒、両チームリングアウトの引き分けで決着はつかず。

ブラックウェルとレッドは大型で長州にとっては持て余す感じで主催興行にも関わらず勝つことは出来ませんでした。

セミファイナルでは馬場&鶴田&天龍組の全日本プロレス最強トリオが実現、この日より特別参加のハーリー・レイスがラッシャー木村&鶴見五郎組の国際血盟軍と手を組んだ異色トリオと対戦。12分24秒、天龍が鶴見を延髄斬りからの体固めでフォールし、全日本最強トリオの貫禄勝ちに終わりました。

セミ前に組まれたのは石川敬士&佐藤昭雄組の保持するアジア・タッグ王座にジャパンプロレスの浜口&寺西勇組が挑戦。4月15日、長崎国際体育館での王座決定戦で浜口&栗栖組を破って新王者となった石川&佐藤組は初防衛戦となりました。

浜口が佐藤を捕らえて豪快なエアプレーン・スピン(飛行機投げ)でブンブンと回転を加えましたが、浜口の背後から石川が相撲タックル。これで浜口だけではなく、担がれていた佐藤も一緒に場外に転落。

場外カウントが数えられる中、両者エプロンに上がったところで、佐藤が浜口にソバットを決めましたが、浜口はリング下には落ちず。そこへリング内から寺西が佐藤めがけてドロップキック。これで佐藤はリング下へ勢いよく落とされ、浜口がリングイン。ここでレフェリーはゴングを要請し、15分15秒、浜口が佐藤にリングアウト勝ち。

タイトル移動で浜口&寺西組が新王者チームとなりました。ジャパンプロレスは小林邦昭のNWAインターナショナル・ジュニア・ヘビー級王座に続き2つ目のベルト奪取。浜口は国際プロレス時代、井上と組んで同王座を獲得しており、実に7年4か月ぶりの返り咲き(78年2月22日、全日本、国際、金一道場日韓三軍対抗戦、岐阜市民センターで小鹿&大熊組の極道コンビに敗れ転落)となりました。

寺西は同王座初戴冠。寺西の日本でのタイトルはやはり国際プロレス時代の77年1月20日、茨城県岩瀬町体育館でのデビル・ムラサキを破ってIWA世界ミッド・ヘビー級王座を防衛(その後、防衛戦が行われず自然消滅)して以来8年7か月ぶりとなりました。

「ヒットマン」原は大熊とシングルマッチで対戦し1分38秒、ヒットマン・ラリアットからの体固めで秒殺勝利街道まっしぐら。

小林邦昭&新倉史裕組vsザ・デストロイヤー&スティーブ・リーガル組は12分15秒、リーガルがダイビング・ボディアタックからの片エビ固めで新倉を破り、デストロイヤー&リーガル組の完勝となりました。

第27戦、7月28日長崎県島原市体育館(テレビ収録、観衆2,800人満員発表)大会。

井上はT後藤とのタッグでvsジャパンプロレスの小林邦&保永昇男組と対戦、9分32秒、小林邦がフィッシャーマンズ・スープレックスホールド(網打ち式原爆固め)でT後藤をフォール。今シリーズ、川田の不在で上のクラスの選手と当たることが多かったT後藤ですが、ジュニア王者小林邦の牙城は崩せず

メインイベントは翌29日、鹿児島県立体育館で行われるインターナショナル・タッグ選手権試合の前哨戦、タイトルマッチと同一カード、鶴田&天龍組とハンセン&レッド組のノンタイトルのタッグマッチ60分1本勝負が組まれました。

試合はハンセンが天龍をウェスタン・ラリアットでKOし、孤立した鶴田にハンセンとレッド二人がかりで7月5日の諏訪湖スポーツセンター大会で痛めつけた右肘を集中攻撃。負傷箇所をさらに痛めつけられた鶴田は反撃出来ず、ハンセン&レッドはレフェリーの制止を無視して攻め続けた為、13分59秒、外国人組の反則負けとなっています。

ハンセン&レッド組は諏訪湖大会とこの日の前哨戦で勝敗を度外視して鶴田の右肘を破壊し、タイトルマッチ本番に向けて有利な状況を作りました。

セミファイナルは長州&谷津組がレイス&リーガル組と対戦。テレビマッチでの長州vsレイスはこれが初対戦。7分30秒、長州がリーガルをリキラリアットからの体固めに切って落とし、長州&谷津組の完勝となりました。

セミ前の馬場&石川組とブラックウェル&デストロイヤー組は13分15秒に両チームリングアウトの引き分けとなりました。
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