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2024年10月22日20:03

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ストロング小林さん追悼最終章(840)

84年3月25日(現地時間)ニューヨークMSGのWWFの興行に新団体UWFに参加が予定されている前田日明(この時期にリングネームを明から本名、日本名の日明にしている)はピエール・ラファエルと新日本プロレスの藤波辰巳が保持しているWWFインターナショナル・ヘビー級と同名のタイトルの王座決定戦を行い、コブラツイストで勝利し、タイトルを獲得。

中央に「UWF」と刻印された黄金のベルトを巻いています。当時まだ「WWF会長」の座にいた新間寿は「藤波の持っているWWFインターナショナル・ヘビー級王座は無効、こちらが本物である」と主張し、新日本プロレスとの間でゴタゴタが起こりました。

3月30日後楽園ホールで「ビッグ・ファイト・シリーズ第2弾」が開幕。猪木は前週の3月22日尼崎市記念公園体育館で長州力、アニマル浜口ら維新軍に攻撃を受けた肘の負傷が回復せずに欠場。

開幕戦では高田伸彦が「前田さんと男の約束を果たす」としてUWFの旗揚げシリーズに参戦を表明し、また藤原喜明も「裏切り者アキラを制裁する」と前田に対して宣戦布告をしています。

4月4日全日本プロレスの岡山武道館に猪木がスーツ姿で現れ、リングにいた馬場と談笑。猪木はアントンハイセルのバイオテクノロジーを研究している林原生物化学研究所(現ナガセヴィータ)が岡山にあり、その帰りに馬場を尋ねたモノでした。会話の中身については不明です。

猪木は4月5日川崎市体育館で浜口を相手に復帰戦を行い、僅か1分23秒、延髄斬りからの体固めで復帰戦を白星で飾りました。

4月11日大宮スケートセンターで行われたUWF旗揚げ戦には歴史の証人になろうと3,100人超満員発表の観衆が集まりました。日本側出場選手は前田、ラッシャー木村、剛竜馬、グラン浜田、マッハ隼人の所属5選手に新日本プロレスから高田が「前田さんとの男の約束」で助っ人参戦。高田の参戦が罷り通ってしまうあたりは新日本プロレスと繋がっていたというのは事実。

注目の外国人レスラーはボブ・スウィータン、ダッチ・マンテル、スコット・ケーシー、ペーロ・アグアヨ、エル・シグノ&エル・テハノ&ネグロ・ナバーロのロス・ミシオネロス・デ・ラ・ムエルテ、ビニー・バレンチノ、マノ・ネグラ。レフェリーはボブ・ボックウィンクル。

メキシコ勢以外はアメリカ中西部を主戦場に活躍しているレスラーでどう見てもWWFルートではなく、馬場は関与を否定していますが新間からの依頼でテリー・ファンクがブッキングしたレスラーというのが今では定説になっています。

元国際プロレスのマッハは以外な印象ですがこの年1月の「新春ジャイアント・シリーズ」、2月の「エキサイト・シリーズ」に全日本プロレスに鶴見五郎の紹介で参戦しているところから馬場も応諾していたと考えるのが妥当です。

開幕戦のメインイベントは前田がDマンテルにジャーマン・スープレックスホールドでフォール勝ちしました。セミファイナルはUWA、新日本プロレスで抗争を展開した浜田とアグアヨのシングルマッチで浜田の反則勝ち。

セミ前でR木村はケーシーを体固めで破り、剛はバレンチノを片エビ固めで降しています。

「オープニング・シリーズ」は開幕戦の後、4月12日熊谷市民体育館、4月14日下関市体育館、4月16日岐阜県萩原町あさぎり体育館と地方を回りました。開幕戦は超満員になりましたが地方では知名度に欠け苦戦を強いられました。

シリーズ最終戦は4月17日蔵前国技館、観衆は9,100人の観客が詰めかけています。メインイベントは「前田を制裁する」と宣言していた藤原が前田と一騎討ち。レフェリーはこの試合のみ新日本プロレスのタイガー服部が務めました。

両者場外フェンスに出てしまい、新日本プロレスルールの両者フェンスアウトとなりましたが10分間の延長戦が行われ、前田のジャーマン・スープレックスを藤原が足をフックして防ぎ、そのまま前田が強引に投げて共倒れとなり両者KOの引き分けとなりました。

セミファイナルはUWF初、というより最初で最後のタイトルマッチ、WWFライト・ヘビー級王者アグアヨとUWA世界ミドル級王者浜田のダブル・タイトルマッチ。1本目は浜田が反則勝ち、2本目浜田が体固めでフォール勝ちし2−0のストレート勝ちで浜田が二冠王になっています。

私は蔵前大会は会場で観戦していますが、テレビ中継がなく、テレビライトのない暗い蔵前は初めてでビックリしました。おそらく66年10月12日猪木の東京プロレスの旗揚げ戦の蔵前国技館(vsジョニー・バレンタイン戦)もこんな感じだったのでしょう。

2日後の4月19日には新日本プロレスの「ビッグ・ファイト・シリーズ第2弾」最終戦が行われ12,000人超満員の大観衆を動員しました。

この日は正規軍対維新軍5対5、柔道形式の勝ち抜き戦が行われました。順番は正規軍が先鋒藤波、次鋒高田、中堅木村健吾、副将藤原、大将が猪木。対する維新軍は先鋒小林邦昭、次鋒寺西勇、中堅谷津、副将浜口、大将が長州

まず先鋒同士藤波が小林邦をジャーマン・スープレックスホールドで破り、維新軍次鋒の寺西もサソリ固めで連覇、維新軍副将の谷津にはエプロンカウントアウト負け。

正規軍次鋒高田は谷津相手に健闘しましたがスクープサーモンの前にフォール負け、正規軍中堅の木村健と谷津は木村健が稲妻レッグラリアットからフォール勝ち。木村健と維新軍副将浜口との一戦は浜口がダイビング・ネックブリーカードロップで勝利。

正規軍副将藤原が出てきて浜口との副将戦になりましたが藤原は浜口を場外道連れの両者リングアウト。藤原のファインプレーで大将同士が共に1試合目となり、猪木と長州の大将戦、猪木が卍固めによるレフェリーストップ勝ちで長州を破り、勝ち抜き戦は正規軍に軍配が上がりました。

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