81年新日本プロレス「闘魂シリーズ」開幕戦、10月9日後楽園ホール(観衆2,000人満員発表)大会。この日は金曜日でしたが、「ワールドプロレスリング」は前日の10月8日蔵前国技館大会より猪木vsラッシャー木村、スタン・ハンセン&ハルク・ホーガン組vsディノ・ブラボー&長州力組、タイガーマスクvsマスクド・ハリケーンの3試合が放送されており、後楽園ホール大会はノーテレビでした。
私はこの日蔵前国技館で行われた全日本プロレスの「創立10周年記念大会」を観戦しに行っており、新日本プロレスの中継は見ていません。
メインイベントは猪木&藤波辰巳&長州組とアブドーラ・ザ・ブッチャー&バッドニュース・アレン&スティーブ・トラビス組の6人タッグマッチ。1本目は6分、場外乱闘でブッチャーが長州を場外フェンス越しに投げてしまい、長州の反則勝ち、2本目は3分40秒、猪木がアレンをバックドロップからの体固めで破り、反則含みながら猪木&藤波&長州組が2−0のストレート勝ちを収めています。
今思えば、ちょうど1年後の82年10月8日金曜日、同じ後楽園ホールでこの日のメインイベントの外国人チームがトラビスからSDジョーンズに代わっただけの組み合わせで、長州が藤波に反逆を起こす例の「噛ませ犬」事件が起きることになる訳です。
セミファイナルは坂口征二とホーガンのシングルマッチ45分1本勝負、ホーガンは坂口のお株を奪うジャンピング・ニーアタックで場外に転落させると抱え上げて坂口の背骨を鉄柱に何度も打ち付けました。起き上がってきた坂口の額を鉄柱にぶつけると坂口は場外で大の字。すかさずリングに上がったホーガンが7分21秒、リングアウト勝ち。
セミ前はタイガーマスク&星野勘太郎&グラン浜田組がエル・シグノ&エル・テハノ&ネグロ・ナバーロ組のロス・ミシオネロス・デ・ラ・ムエルテと対戦した6人タッグマッチ30分1本勝負。10分51秒、タイガーマスクがナバーロを体固めで破り、タイガーマスク&星野&浜田組が勝利を飾っでいます。
ストロング小林はビリー・クラッシャーとシングルマッチ30分1本勝負で対戦しましたが、7分32秒、体固めでフォール負けを喫しています。
このシリーズも先の「ブラディ・ファイト・シリーズ」に続き、大韓プロレス協会の招きで永源遙、ブラック・キャット、仲野真市の3選手が短期間の韓国遠征を行っておりこの日から試合が組まれていません。
前日の蔵前国技館大会でブッチャーとの対戦カードが組まれなかったディック・マードックは剛竜馬を7分45秒、体固めで破り、ブラボーは藤原喜明に7分53秒、片エビ固めでフォール勝ち、ジョージ高野はジ・アサシン(ティム・トールツリー)を7分56秒、体固めで降しています。
この日試合前に11月5日蔵前国技館で行われる猪木vsR木村の再戦の試合形式がランバージャックデスマッチ時間無制限1本勝負で行われることが発表されました。
R木村側は金網デスマッチを主張していましたが猪木は「新日本プロレスのリングでは金網デスマッチはやらない。リング外に逃げないという意味ならランバージャックデスマッチでいいだろう」と主張し猪木の主張が通りました。
また、この日S小林と剛の元国際プロレス勢が国際軍団と共闘していくことが発表されています。
10月11日(10日発行)の「東京スポーツ」(抜粋)によるとS小林は「今後、私達は新国際プロレス軍団として木村らと行動を共にする。あくまで国際プロレスの灯を守りその魂を見せつける為にあえて第三勢力として闘う」とコメントしていますが、S小林の性格からしてこれは新日本プロレス側が出したコメントでしょう。
R木村も「俺は満足していない。猪木を完膚なきまでに叩き潰すまで何度でも闘う。小林さんの気持ちは嬉しい。」とこれを受け入れる用意があることを明らかにしています。
第2戦は10月10日神奈川横浜市戸塚区東戸塚駅東口特設リング(観衆3,500人満員発表)大会。この日から坂口の名前が試合記録にありませんが、坂口はMGM映画制作のチャック・ノリス主演映画「チャック・ノリスの地獄の復讐」原題「 Foced Vengeance」に出演が決定。
坂口の役は主役ノリスに対峙する暗黒街のマフィアの大ボス。坂口は「いや、シリーズも始まってることだし、どうしようか随分考えたんだけど…関係者からどうしてもって言われちゃって…」とオファーを受諾し撮影の為香港へ出発しています。
東戸塚大会メインイベントは猪木&藤波組がブッチャー&トラビス組と対戦。1本目は10分3秒、猪木がトラビスを体固め、2本目は2分5秒、日本組の反則勝ちとなり、反則含みながら猪木&藤波組が2−0のストレート勝ちを飾りました。
S小林はセミファイナルに出場、ホーガンとのシングルマッチ45分1本勝負でしたが7分32秒、ギロチンドロップからの片エビ固めでフォール負けを喫しました。
セミ前は長州とアレンのシングルマッチ30分1本勝負で5分45秒、アレンの反則勝ち。国際軍団のアニマル浜口&寺西勇組がこの日より試合に出場、Bクラッシャー&ブラボー組とタッグマッチ30分1本勝負で対戦、9分21秒、両チームリングアウトの引き分けとなりました。外国人組は強豪チームだけに浜口&寺西組が両リンに持ち込んだのは上出来だと言えます。
マードックは後の96年5月23日後楽園ホールでのプロフェッショナルレスリング藤原組の大会で自身の生涯最後の対戦相手となる藤原と初対決、当時はまだポジションに開きがあり7分45秒、体固めでマードックがフォール勝ちしています。
タイガーマスク&浜田&G高野組とシグノ&テハノ&ナバーロ組の6人タッグマッチ30分1本勝負で対戦、14分2秒、タイガーマスクがテハノを体固めで降しています。
アサシンはこの日からトールツリーにリングネームを変更、星野とシングルマッチで対戦しましたが7分48秒、体固めで敗れました。
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