81年新日本プロレス「ブラディ・ファイト・シリーズ」は九州サーキットに入りました。第3戦は8月23日熊本県阿蘇内牧大観宮特設リング(観衆2,500人満員発表)大会。
メインイベントはタイガー戸口が初めて猪木&坂口征二の黄金コンビとトリオを結成し、ディック・マードック&上田馬之助&バッドニュース・アレン組と対戦した6人タッグマッチ。
1本目は8分34秒、両チームリングアウトとなり1−1、決勝の2本目は5分2秒、猪木がアレンを体固めで破り2−1で猪木&坂口&戸口組が勝利を飾りました。
セミファイナルは長州力とスタン・ハンセンのシングルマッチ45分1本勝負で僅か1分44秒、ウェスタン・ラリアートから体固めでハンセンのフォール勝ち。この時期は長州がハンセンのラリアートの前にボロ雑巾のようにやられていた時期であり、長州もハンセンと対戦が組まれるのは嫌だったと思います。
セミ前は藤波辰巳とピート・ロバーツのテクニシャン対決30分1本勝負で12分56秒、回転エビ固めでフォール勝ち。エル・ソリタリオは星野勘太郎を7分48秒、首固めで降しました。
タイガーマスク&木村健吾組とブラソ・デ・オロ&ブラソ・デ・プラタ組のロス・ブラソスの一戦は9分26秒、タイガーマスクがオロを体固め。
ジム・ドゥーガンは永源遙を5分47秒、体固めで破り、剛竜馬はジョージ高野を11分34秒、片エビ固めでフォールしています。
第4戦は8月25日鹿児島県川内市体育館(観衆3,100人満員発表)大会。猪木は23日の阿蘇大会での試合中で右足首を負傷、痛みと腫れが引かず24日に帰京、主治医である佐藤三蔵菊屋橋病院院長の診察を受けて「左足首靭帯損傷」と診断されこの日の川内大会を欠場しました。
メインイベントは坂口&藤波&戸口組がハンセン&上田&アレン組と6人タッグマッチで対戦。1本目は9分43秒、両チームリングアウトで1−1。決勝の2本目は3分20秒、藤波がアレンを回転エビ固めでフォールし2−1で坂口&藤波&戸口組の留守部隊が勝利を飾っています。
セミファイナルは初対決、長州とマードックのシングルマッチ45分1本勝負で6分8秒、マードックが体固めでフォール勝ち。
セミ前はタイガーマスク&G高野組とオロ&プラタ組のロス・ブラソスの対戦、11分6秒、タイガーマスクがプラタを体固めで破り、タイガーマスク&G高野組に軍配が上っています。
ソリタリオは星野を8分46秒、首固めで破り、ドゥーガンは永源に6分23秒、反則勝ち。木村健はPロバーツを12分13秒、首固めで破りました。
剛&荒川真組vs藤原&前田明(日明)組のタッグマッチ20分1本勝負は16分56秒、荒川が前田を体固めで降しています。
新日本プロレスとの引き抜き抗争中で、タイガー・ジェット・シン、チャボ・ゲレロ、ビクター・リベラ、ラリー・ズビスコ、アニバルは引き抜き返したものの、形勢不利だった馬場の全日本プロレスですが、反撃の狼煙を上げています。
8月25日昼より港区六本木の全日本プロレス事務所で馬場の記者会見が行われ、「創立10周年記念ジャイアント・シリーズ」の参加外国人メンバーが発表され8月27日付(26日発行)の「東京スポーツ」に掲載され、新日本プロレスファンには驚愕的内容でした。
シリーズは10月2日後楽園ホールで開幕、最終戦は11月5日市原市臨海体育館。10月9日には蔵前国技館で創立10周年記念大会が開催されます。
参加外国人はNWA世界ヘビー級王者ダスティ・ローデス(10月6日〜9日特別参加)、インターナショナル・ヘビー級王者ドリー・ファンク・ジュニア(10月11日〜13日は不参加、NWA総会出席の為)、テリー・ファンク(10月11日〜13日は不参加、NWA総会出席の為)、ブルーザー・ブロディ、タイガー・ジェット・シン(10月9日から参加)、ハルク・ホーガン(10月7日〜15日特別参加)、ブルーノ・サンマルチノ(10月7日〜9日特別参加)、ジミー・スヌーカ、アレックス・スミルノフ、ザ・デストロイヤー、エドワード・カーペンティア(10月15日から特別参加)、バック・ロブレイ。
※ミル・マスカラスの参加はこの時点では発表なし。
10月9日の蔵前国技館大会にはカーペンティアを除く全員が揃うという訳です。
6月まで新日本プロレスのリングに上っていたローデス、ホーガンが全日本プロレスに登場という衝撃的なニュースです。
6月21日にジョージア州アトランタでハーリー・レイスを破りNWA世界ヘビー級王者になったローデスはNWAが決めたスケジュールに沿って傘下プロモーターのテリトリーを回ることは日本のファンも当時は既に知っていたことで違和感はありませんでしたが、ホーガンについてはビックリ!
会見での馬場のコメントを抜粋して引用してみたいと思います。「全日本プロレス創立10周年記念イベントとしては恥ずかしくないメンバーだと思う。その時点でのNWA王者(ローデス)もいるし、(NWAの)タイトルマッチは2回か3回、インターナショナル・ヘビー級王座については今春、因縁のドリーvsブロディの試合を日本で実現させたい。
それに外国人同士の夢の対決も企画している。加えて暮れの最強タッグの前哨戦という訳ではないが色んな、例えばシン&スミルノフ組とかブロディ&ホーガン組というのもかんがえている」
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