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2023年12月27日22:10

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ストロング小林さん追悼(607)

全日本プロレスとの興行戦争ですが、全日本プロレスは新日本プロレスより17日早い1月22日、諏訪湖スポーツセンターで「新春ジャイアント・シリーズ」が閉幕。

それから3週間のオフを経て、2月14日、沖縄市体育館から「エキサイト・シリーズ」が開幕。ディック・マードック、キラー・トーア・カマタ、ドスカラス、カリプス・ハリケーン、ドクトル・ワグナー、ジョニー・バリアント&ラリー・バリアント(ガイ・ミッチェル)、リック・マーテルの外国人が参加。

ドスカラスは2度目の単独来日で日本陣営に入っての参加。沖縄、奄美諸島、九州をサーキットした後西日本から関東に戻るコースで、3月5日、黒磯市公会堂が最終戦。

新日本プロレスは「新春黄金シリーズ」、「ビッグ・ファイト・シリーズ」とも5週間開催でこの年は前79年から1シリーズ増えて年間7シリーズ、全日本プロレスは「新春ジャイアント・シリーズ」、「エキサイト・シリーズ」とも3週間開催でこちらは毎年変わらぬ8シリーズを開催しています。

「エキサイト・シリーズ」、全日本プロレスは珍しい沖縄からの開幕となり、2月14日、開幕戦の沖縄市体育館(テレビ収録、観衆2,500人発表)では、馬場のPWFヘビー級王座に、元同王者カマタが挑戦。

78年6月1日、秋田市立体育館で馬場は国際プロレスから移籍してきたばかりのカマタの挑戦を受け、16分16秒、冷静な馬場がよもやの大暴走による反則負けで、73年3月、10戦に亘る王座争覇戦を経て初代王者に認定されたPWFヘビー級王座から転落。(60分1本勝負)

その後、同王座はビル・ロビンソン→アブドーラ・ザ・ブッチャー→馬場と移動。再び因縁の相手と相見えることになりました。今回は60分3本勝負で1本目は馬場が反則勝ち、2本目はカマタが体固め、決勝の3本目は僅か53秒の速攻で馬場が体固め。2−1で馬場が、3度目の防衛を果たしました。

2月23日、鹿児島県立体育館(テレビ収録、観衆4,800人満員発表)では鶴田のUNヘビー級王座にマードックが挑戦。マードックの全日本プロレスでのシングル王座挑戦は74年11月5日、大田区体育館での馬場のPWFヘビー級王座に挑んで以来5年3か月ぶり、UNヘビー級王座への挑戦は日本プロレス時代の71年12月4日、仙台・宮城県スポーツセンターで猪木に挑戦して以来8年2か月ぶり。

1本目はマードックがブレーンバスターから体固め、2本目は鶴田が足抱え式のバックドロップから片エビ固め、決勝の3本目はコーナーポスト最上段からのダイビング・ニーパットにいった鶴田でしたが、マードックにかわされ自爆。マードックが体固めで勝利。2フォールを奪ってマードックが日本で王座初戴冠を果たしました。

2月26日、人吉市文化センター(観衆3,600人満員発表)ではジョニー&ラリーのバリアント・ブラザーズがグレート小鹿&大熊元司組の極道コンビのアジア・タッグ王座に挑戦、2−1で極道コンビが勝利を飾り4度目の防衛に成功。

2月27日、大村市民体育館(テレビ収録、観衆3,600人満員発表)大会ではタイガー戸口がマードックのUNヘビー級王座に挑戦。1本目は戸口がアバラ折り(コブラツイスト)、2本目はマードックがブレーンバスターから片エビ固め、3本目は60分フルタイム闘っての60分時間切れとなり、1−1の引き分けでマードックが初防衛を果たしています。

3月2日、日曜日の後楽園ホール大会昼興行(テレビ収録、観衆3,200人超満員発表)大会はメインイベントがドスカラスのUWAメキシコ・ライト・ヘビー級王座にメキシコでのライバル関係にあるドクトル・ワグナーが挑戦した60分3本勝負。

この試合、ドスカラスが日本で単独で初めてロングヴァージョンの「スカイ・ハイ」のテーマ曲に乗っての入場。1本目はワグナーがゴリー式背骨折り(ゴリースペシャル)、2本目はドスカラスがリングアウト勝ち、決勝の3本目はドスカラスがウラカン・ラナ(前方高角度回転エビ固め)を決めて2−1でドスカラスがタイトル防衛を果たしています。

セミファイナルはマードックとカマタのノンタイトルのシングルマッチ60分1本勝負で12分30秒、両者反則の引き分け。カマタは馬場からPWFヘビー級王座を奪った以外は馬場、鶴田とは身長差があり過ぎ、アブドーラ・ザ・ブッチャーの子分的扱いで目立った活躍が出来ていませんでしたが、マードックはカマタの持ち味を上手く引き出してみせました。

この時マードックの入場テーマ曲として使われたのが前79年にキングレコードから馬場のテーマ曲として発売された「チャンピオン」でした。

シリーズ最終戦、3月5日、黒磯市公会堂(テレビ収録、観衆3,200人超満員発表)大会。メインイベントで鶴田がマードックのUNヘビー級王座にリターンマッチを挑みました。1本目は鶴田がサイド・スープレックスから体固め、2本目はマードックがカーフ・ブランディング(プロシアン・バックブリーカー)から片エビ固め、決勝の3本目はドリルアホール・パイルドライバー狙いに来たマードックを鶴田がショルダースルーで切り返し、投げられたマードックはコーナーポストに顔面を強打、そこへ鶴田が首固めを決めてカウント3を奪い、2−1で鶴田が12日ぶりに王座を奪回しました。

新日本プロレスとのニアミス興行は後楽園ホールが、新日本プロレス「ビッグ・ファイト・シリーズ」開幕戦が2月29日で、猪木vsウィリー・ウイリアムス戦の2日後であり、猪木欠場もあり、藤波辰巳&長州力組vsスーパー・デストロイヤー&バッドニュース・アレン組がメインで1,700人発表と満員には成らず、中1日おいての全日本プロレスの3月2日は日曜日昼興行、ドスカラスvsワグナー、マードックvsカマタの外国人対決を主軸に3,200人超満員と、全日本プロレスの圧勝。

鹿児島県立体育館が先行が全日本プロレスで2月23日、鶴田とマードックのUNヘビー級選手権試合をメインに4,800人、超満員発表の観客を動員、後攻が新日本プロレスの3月25日でこちらは猪木&長州組vsアイアン・シーク&Sデストロイヤー組がメインイベントで2,200人発表とこちらもダブルスコアで全日本プロレスが完勝しました。

局地戦は全日本プロレスが勝ったものの、「エキサイト・シリーズ」も中小規模の会場ばかりで、大阪府立体育会館、蔵前国技館では興行が開催出来ず、トータルでは新日本プロレスが全日本プロレスを完全に凌駕したと言えます。

「エキサイト・シリーズ」は3週間に16戦の短期シリーズで、それから3週間のオフを経て、3月28日、熊谷市民体育館から、春の本場所「第8回チャンピオン・カーニバル」が開幕。

78、79の両年は3月初め〜4月初めにかけて開催していましたが、3年ぶりに4月にメイン開催。前年度優勝者アブドーラ・ザ・ブッチャー、テリー・ファンク、ディック・スレーター、テッド・デビアス、レイ・キャンディ、ミステリアス・アサシン(ボビー・ジャガーズ)、カール・ファジーの外国人レスラーが参加。さらにシリーズ終盤戦には前79年12月13日、蔵前国技館での世界最強タッグ決定リーグ戦でブッチャーと仲間割れしたザ・シークが特別参加。

新日本プロレスの「ビッグ・ファイト・シリーズ」が終了した4月4日時点では全日本プロレスの「第8回チャンピオン・カーニバル」は2週目の千葉・天台町千葉県体育館大会でのテレビマッチが行われたところです。

これ以後は大阪府立体育会館は新日本プロレスが先攻の4月2日、全日本プロレスは後攻で4月18日。後楽園ホール大会は新日本プロレスが4月25日、全日本プロレスが3月30日、4月19日、最終戦(追加発表)の5月2日の3回開催。全日本プロレスのチャンピオン・カーニバル優勝決定戦は5月1日、福岡九電記念体育館で開催されますが新日本プロレスも5月9日、福岡スポーツセンター大会を開催。したがって次期「第3回MSGシリーズ」終了時点で比較したいと思います。

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