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2023年08月30日21:12

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ストロング小林さん追悼(490)

79年7月6日、四日市市体育館大会メインイベントは新日本プロレス初の所属・同門同士によるタイトルマッチ、坂口征二&長州力組にストロング小林&木村健吾組が挑戦した北米タッグ選手権試合。

先発は長州と木村健、長州27歳、木村健25歳、若者らしいスピーディーな技の応酬。10分過ぎ、坂口が木村健にボディスラムから「ここ一番」という時に見せるドリルアホール・パイルドライバー。ここで長州とS小林にタッチ。S小林は長州にブレーンバスターをも決めてからのカナディアン・バックブリーカー、「怒濤の怪力」が長州をグイグイ絞め上げる。15分59秒、長州はギブアップ、S小林が長州から直接勝利を奪い1本目を先取。

2本目、木村健が坂口に卍固め、6月7日、蔵前国技館での凱旋マッチ(S小林&木村健組vsビクター・リベラ&ラリー・ズビスコ組)以来、冴え渡る木村健の卍固めでしたが、坂口は「元柔道日本一」の強靭な足腰で、木村健をすくい投げで投げ飛ばし、豪快に外してみせました。

坂口は木村健をロープに飛ばしてのジャンピング・ニーアタックから担ぎ上げてのアトミック・ドロップ、4分45秒、片エビ固めで木村健をフォールして1−1。

決勝の3本目、S小林が長州に再びブレーンバスター、そしてトドメとばかりのバックドロップ。しかし長州は担ぎ上げられながら、左膝でS小林の顔面を一撃、S小林はバランスを崩してダウン。バックドロップは共倒れとなり、先に起き上がった長州がS小林をフォール。2分54秒、長州がS小林を体固めで破り、2−1で坂口&長州組が初防衛に成功しています。

試合後、王者チームの坂口は「木村は思ったよりも力をつけていた。今日はとにかく長州が頑張ってくれた。殊勲賞モノだが、どうも日本人同士の対戦は身体がカーッと燃えてこないのでやりたくない」と長州、木村健の奮闘を讃えながらも日本人対決には気乗り薄…。

一方で敗れたS小林は「長州の膝で顔面を打って意識がなくなってしまった。残念だ。しかし坂口、長州組は分断してしまえば少しも怖くない。また挑戦する」と前向きなコメントを出しています。

セミファイナルはシングル初対決、猪木vsクレイジー・レロイ・ブラウンの45分1本勝負。Lブラウンはセコンドにウィリエム・ルスカとマサ齋藤を引き連れて登場、試合開始のゴングが鳴る前、まだ猪木がガウンを脱いでいないうちからヘッドバットの奇襲攻撃、猪木は思わずダウン。

場外へ一旦エスケープして一呼吸置いてからリングに上がる猪木、立て続けにヘッドバットを乱射していくLブラウンに猪木はドロップキックで反撃、しかしそこへM齋藤とルスカが乱入、3人がかりで猪木を攻撃し、僅か2分13秒、猪木の反則勝ちとなり不完全燃焼試合に終わりました。

セミ前は藤波辰巳&星野勘太郎組がトニー・ロコ&ウルトラマン組と対戦したタッグマッチ30分1本勝負。12分1秒、藤波がロコを逆さ押さえ込みで破りました。テレビ生中継は上記3試合が放送されましたが、メインイベントの北米タッグ戦は3本目の試合途中で放送時間が終了。3本目は翌週7月13日の「ワールドプロレスリング」で放送されています。

セミに乱入したM齋藤は永源遙を10分50秒、首固めで破り、ルスカは藤原喜明に8分40秒、体固めでフォール勝ち。木戸修とジョージ・スチールのシングルマッチは5分52秒、木戸の反則勝ち。

8月26日、日本武道館で行われる「プロレス夢のオールスター戦」のメインイベントが馬場&猪木組のBI砲に決定したことで、猪木の反応は前回書きましたが、鍵を握る馬場はどうだったか?

馬場は猪木がパキスタン遠征に行っていたのとほぼ同時期にアメリカ遠征に出発しましたが、オールスター戦については猪木は二階堂進日本プロレスリング・コミッショナーに一任。二階堂コミッショナーの傘下に入っていない馬場は交渉に関しては主催者である「東京スポーツ」の本山良太郎代表に一任していました。

馬場は7月6日、越谷市体育館で開幕する「サマー・アクション・シリーズ」に参加する為に4日にアメリカから帰国。成田空港に降り立ち、待ち構えていた東スポの川野辺修記者の取材に応じ、「メインカードは馬場&猪木組に決定」の報を聞くと、「私は全面的に東スポの本山代表にゲタを預けた以上、その結論には従う」と笑顔で答えています。

第7戦は関東に戻り、7月7日、茨城県稲敷郡江戸崎町(現在の稲敷市)訓練校前広場特設リング(観衆3,700人満員発表)大会。

メインイベントは猪木&坂口&木戸組とLブラウン&ルスカ&M齋藤組が対戦した6人タッグマッチ。1本目は13分57秒、両者チームリングアウトとなり1−1。決勝の2本目は4分13秒、猪木がM齋藤を体固めで破り2−1で猪木&坂口&木戸組が勝利を飾っています。

セミファイナルは藤波とGスチールのシングルマッチ45分1本勝負で、僅か3分28秒、藤波が回転エビ固めで丸め込んでのフォール勝ち。Gスチールは傴僂男風の猫背のやや巨漢の体型であり、丸め込みでの負けが目立ちます。

S小林はセミ前に出場、永源とのシングルマッチで10分45秒、片エビ固めで勝利。木村健はロコとのシングルマッチでしたが、11分56秒、体固めでロコにフォール負けを喫してしまいました。それにしても木村健の勢いが北米タッグ王座挑戦まで、というのもわかりやす過ぎる話です。

長州は小林邦昭と後の「元祖・革命軍」タッグを結成し、ベテラン軍と言える星野&藤原組と対戦しましたが16分58秒、星野が小林邦を体固めでフォールして星野&藤原組に軍配が上がっています。ウルトラマンは平田淳二を7分52秒、片エビ固めで降しました。
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