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2021年11月25日05:47

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ジャンボ鶴田怪物伝説(949)

88年「新春ジャイアント・シリーズ」開幕戦、1月2日、後楽園ホール(テレビ収録、観衆2,450人超満員発表)大会昼興行。私はこの興行は会場で生観戦しています。

メインイベントは新春恒例、賞金100万円争奪スーパーヘビー級バトルロイヤル(16人参加)。参加選手は馬場、鶴田、谷津嘉章、ザ・グレート・カブキ、仲野信市、ジョン・テンタ、高木功、この日デビュー戦を飾った田上明、ラッシャー木村、アブドーラ・ザ・ブッチャー、TNT、バディ・ランデル、ピート・ロバーツ、鶴見五郎、ポール・ハリス、ブラック・アサシン。天龍同盟とAWA世界ヘビー級王座戦を闘ったカート・ヘニングとタイガーマスク、ブッチャー戦のダメージが残る輪島大士は不出場。

先ずは仲野がBアサシンのボディスラムで押さえ込まれ最初の退場、続いてロバーツがテンタのボディスラムで押さえ込まれ2人目の退場、本日デビュー戦の田上も早々と狙われてTNTのボディスラムで押さえ込まれ3人目の退場。初来日のハリスは高木のボディスラムで押さえ込まれ4人目の退場。

テンタは調子が良く、Bアサシンがテンタのボディスラムで押さえ込まれて5人目の退場。やはり160kgのテンタに一番下に乗られて、上から大勢の選手に押さえられたら返せません。

谷津がランデルを羽交い絞めにしたところへ鶴田がジャンピング・ニーパットを決め五輪コンビの連携の前にフォールされランデルが6人目の退場。御大・馬場はブッチャーとTNTのダブル・ヘッドバットで倒れたところへブッチャーが必殺の毒針、ジャンピング・エルボードロップを決めフォールされ7人目の退場。

長年の怨敵、馬場を仕留めたブッチャーはすぐに立ち上がらなかったのが失敗。馬場を押さえていたままのブッチャーの身体を鶴田がひっくり返し押さえ込まれてブッチャーが8人目の退場。続けてTNTが谷津に押さえられ9人目の退場。

R木村が鶴田に逆エビ固め、これを鶴見がアシスト、R木村の体を押して絞め上げるという、「それでホントに威力増すんかい?」とツッコミたくなる連係で鶴田がギブアップし10人目の退場。

しかし、次の展開はで鶴見はR木村の足を引っ張ることに…。カブキがR木村の両足を持って倒した瞬間、鶴見がまたアシストに入ろうとカブキを倒しましたが残っている選手がで2人を全員で押さえ込みR木村とカブキが同時退場。(11、12人目)

残り4人となり、動きの制限も少なくなったところでテンタがドロップキックから高木をフライング・ボディプレスでフォールし、高木が13人目の退場。

谷津が首固めで鶴見をフォールし鶴見が14人目の退場者となったところでテンタが両者の身体をひっくり返して谷津を押さえ込みテンタが6分40秒、谷津を体固めに降して優勝。優勝トロフィーと賞金100万円を獲得しています。

メインイベントのバトルロイヤルは「最終試合」的色合いが強く、実質的なメインは鶴田&谷津組の五輪コンビと天龍&阿修羅・原組のノンタイトルタッグマッチ60分1本勝負。新春1発目から全日本プロレス本隊と天龍同盟によるタッグ頂上対決が組まれました。
    
鶴田が原にバックドロップを決めようとしたところを天龍がタックルでカット。これでバックドロップが崩れ両者場外へと転落。場外で谷津が原に攻撃を加えている間に鶴田がリングに戻ろうと、エプロンまで上がって来たところ、天龍がリング内から助走をつけての鶴田の得意技であるジャンピング・ニーパットを見舞い再び鶴田は場外へ。

天龍は原を助けに向かい谷津を客席に放り投げてから、原をリングに戻そうとしたものの谷津に阻まれリングに戻れず。その間に鶴田がカウント10ギリギリでリングに飛び込み試合権利のある鶴田が21分53秒、原にリングアウト勝ち。五輪コンビが際どい勝利をモノにしました。

セミ前は輪島とブッチャーのシングル初対決45分1本勝負。先の87年「創立満15周年記念世界最強タッグ決定リーグ戦」では輪島は馬場と、ブッチャーはTNTと組んでエントリー、公式戦以外にも同じ組み合わせで参加チームのトップどころが地方大会でもスペシャルタッグマッチとして対戦、両チームの公式戦外での試合もありましたが、逆にこれまでの最強タッグの名物であった「夢のシングルマッチ」は行われませんでした。

ブッチャーは輪島をタックルで倒しジャンピング・エルボードロップを決めフォールに入りましたが輪島の足がロープにかかりカウントは入らず。さらにブッチャーはダウンしたまま立てない輪島へジャンピング・エルボードロップの追撃2連発、制止するレフェリーをタックルで場外に落とし、輪島へエルボードロップを連発、6分32秒、ブッチャーの反則負け。

カート・ヘニングにタイガーマスクAWA世界ヘビー級選手権試合(60分1本勝負)。カートがエプロンのタイガーマスクを捕まえてロープ越しのブレーンバスター、これをタイガーマスクは空中で身体を反転させてマットに着地し、振り向いたカートにドロップキック。場外へ落ちたところへ、亡き師匠、ハル薗田を思わせるスライディング・キックからプランチャ。

場外でタイガーマスクはカートの腰を抱えてバックドロップを決めようとしたとしましたが、へニングに鉄柱を蹴られて崩れ両者ダウン。しかしカウント10寸前にリングへ滑り込んだタイガーマスクが11分22秒、リングアウト勝ち。ルールによりタイトルの移動はなし。ヘニングがタイトル防衛に成功に成功しています。

田上明デビュー戦は師匠馬場とのタッグでランデル&ハリス組と対戦。長くプロレスファンをやっていると多くのプロレスラーのデビュー戦、引退試合を生で観る機会がありますが、田上はその中でデビュー戦と引退試合(13年12月7日ノア有明コロシアム)の両方を生で観戦した数少ない選手の一人です。

試合はハリスへ馬場がカウンターの16文キックを打ったところへ田上がバックフリップを決め6分58秒、田上がハリスを体固め。デビュー戦を白星で飾りました。

カブキ&テンタ組vsTNT&Bアサシン組は8分7秒、テンタがフロント・スープレックスからアサシンを片エビ固め。テンタはバトルロイヤルにも優勝し88年は最先のいいスタート。ロバーツは仲野とシングルマッチで対戦し10分42秒、仲野の仕掛けた回転エビ固めを切り返してフォール。エビ固めでロバーツの勝利となりました。

全日本プロレス本隊対国際血盟軍、大熊&高木組とR木村&鶴見組は9分47秒、R木村がブルドッキング・ヘッドロックから大熊を体固め。全日本プロレス本隊対天龍同盟、石川敬士&渕正信組vsサムソン冬木&川田利明組は11分35秒、両チームリングアウトの引き分け。

マイティ井上&佐藤昭雄組と寺西勇&永源遙組は8分47秒、佐藤が永源を首固めに丸め込んでM井上&佐藤組に軍配が上がりました。第1試合は百田光雄が8分42秒、首固めで小川良成を降しました。

88年の新春は全日本プロレスの90年代のキャッチコピーである「明るく楽しく激しいプロレス」が形成されていく予兆を感じさせる幕開けだったと言えます。
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