84年ジャイアント・シリーズ開幕戦、10月5日、横浜文化体育館大会のメインイベントは"新婚"の鶴田&天龍&ザ・グレート・カブキ組の豪華トリオとテリー・ゴディ&マイケル・ヘイズにプレーイング・マネージャーのバディ・ロバーツを加えたオリジナル・ザ・ファビュラス・フリーバーズが対戦。
カブキとフリーバーズはテキサス州ダラスのエリック王国で一緒に試合しており、フリーバーズを熟知していたところから開幕戦のメインで鶴龍コンビのパートナーをも務めることになったと思われます。
試合はやはりプレーイング・マネージャーであるBロバーツが狙い撃ちされました。Bロバーツがカブキをコーナーに叩き付け、突進しようとしたところ、カブキはカウンターのトラースキック。ダウンしたところをセカンドロープからの正拳突き。16分22秒、カブキがBロバーツを体固め。
ちなみにカブキはフリーバーズの個々の実力について「ゴディは文句なし、センスも才能もある。ヘイズはしょっぱくて駄目。Bロバーツはそこそこ仕事が出来る」と評価しています。
セミファイナルはAWA世界ヘビー級王者のリック・マーテルが阿修羅・原と対戦。原のパワーを上手くかわし、ショルダー・スルーで投げておいて、素早くコーナーに駆け上がり起き上がったところを振り向きざまのダイビング・ボディアタック。6分10秒、体固めで鶴田からAWA世界ヘビー級のベルトを奪った時と同じフィニッシュでフォール勝ち。
タイガーマスク、デビュー第2戦はジェリー・エストラーダとのシングルマッチ。セミ前に行われ、馬場の試合よりも後に組まれました。
タイガーマスクは士道館空手の添野義三館長の指導を受けたキックの連打でJエストラーダを追い込み8分12秒、コーナーポスト最上段からのトペ・コンヒーロからの体固めで勝利を収めています。トペ・コンヒーロは通常はリング内から場外へ飛ぶ時に身体を前転させて決めますが(「トペ」と称される技は場外へ飛ぶのが原則)タイガーマスクはリング内の相手に向けて放っていきました。
この技は日本テレビの倉持隆夫アナウンサーによりアニメのタイガーマスクに出て来る技の名前を引用して「ウルトラ・タイガードロップ」と呼ばれるようになりました。
馬場はマイティ井上と組んで上田馬之助&鶴見五郎組と対戦、9分18秒、上田組が凶器を使用しての反則負けとなっています。石川敬士はエディ・サリバンを5分16秒、サソリ固めでギブアップさせ、全日本プロレス参戦2シリーズ目となるグラン浜田はラ・フィエラと9分43秒、両者リングアウト。
マジック・ドラゴンはリップ・タイラーを5分39秒、ダイビング・ヘッドバットからの片エビ固めで破りました。タイラー&サリバンは開幕戦から全日本プロレスの中堅どころに5分程度で完敗を喫しており、これではアジア・タッグ王座には挑戦すらさせてもらえないのも当然な残念な扱いを受け、私のような既に当時でもオールドファンだった人達(というより国際プロレスに思い入れを持って見ていた人達)を大きく落胆させました。
満員となった横浜文体でしたが結局、長州力ら維新軍はこの日は姿を現すことなく終わっています。
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