79年2月6日、大阪府立体育会館で行われたWWWF格闘技世界ヘビー級選手権試合、猪木に挑戦するのは謎の覆面空手家、ミスターX。
この日から早速、前日に新日本プロレス、国際プロレスの推薦により就任した二階堂進日本プロレスリングコミッショナーがリングに登場、認定宣言を読み、王者である猪木からチャンピオンベルトの返還を受けております。
実況は三浦智和アナウンサー、解説は桜井さんです。
三浦アナ「今、コミッショナーによる選手権試合宣言の後、ベルトが返還されました。二階堂進コミッショナーにベルトが返還されたところであります。さて、桜井さんっ!ミスターXなんですがね、白い空手着、それに10オンスのグローブ、これはいわゆるマーシャルアーツスタイルとは違いますね」
桜井さん「そうですねぇ、この辺りがねぇ、『俺は空手マンであると、空手四段である』と常々言ってるんですがねぇ、そういう彼の気持ちというのがですねぇ、このスタイルから窺えますねぇ」
倍賞鉄夫リングアナウンサーによる両選手のコール、ミスターXは330ポンド、猪木は235ポンドの発表です。
三浦アナ「さあ、ブルーコーナー、ミスターXであります。46戦26勝20敗、26勝はKO勝ち、20敗は全て反則負け、ルール無視の喧嘩屋であります」
ミスターXの成績の内訳について46戦20勝26敗という文献があれば、三浦アナは26勝20敗と語っておりますが、負けは全て反則負けというのは間違いなく、まあいずれにせよフィクションなので大した問題ではないかも知れません。
三浦アナ「続いて猪木、世界最強の燃える闘魂が今また、新たな挑戦者を迎えようとしています。さて、レフェリー団は主審が鈴木正文、黒崎健時、山本小鉄が副審という布陣であります。さて、桜井さんっ、決戦のルールですが、3分10ラウンド、勝敗は場外での20カウントのカウンテッドアウト、リング内10カウントのノックアウト、ギブアップ、レフェリーストップ、ドクターストップに試合放棄があります。まあ、桜井さん、一番大きいのはグラウンドの関節技、寝技の時間制限なし。これが今までとは大きく違いますね」
桜井さん「そうですねぇ、これはねぇ、プロレスラーである猪木に有利ではないかと思いますがねぇ、一方でXもこれを承知したと言うことはですねぇ、ここはXも寝技にもかなり自信を持っていると思われますねぇ。だから(猪木は)安心できませんねぇ!」
寝技にも自信を持つ空手四段の空手マン。まさに総合格闘家のような感じです。
ログインしてコメントを確認・投稿する