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2017年12月28日23:24

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ファンタジープロレスの巨匠桜井康雄さん追悼(256)

プレ日本選手権は猪木が戻って来て予選リーグ戦も大詰め。

78年12月3日は先日亡くなった荒川誠(真、ドン荒川)の地元である鹿児島県出水市高尾町体育館大会が行われ、坂口が藤波に4分36秒でリングアウト勝ち。

ストロング小林vs剛竜馬という国際プロレスから新日本プロレスに移籍(当時は剛はまだフリー)した者同士の対戦が行われ、S小林が11分17秒、カナディアン・バックブリーカーでギブアップ勝ち。

メインイベントは猪木、マサ齋藤組vs上田馬之助、サンダー杉山組という呉越同舟のタッグ対決が行われて16分33秒、ノーコンテストに終わっています。

このシリーズ、前半戦は猪木がいなかった為にパッとした話題がなかったせいか、狼軍団の内輪揉めというアングルが組まれていました。

外敵軍団でありながら、正統派レスリングで勝負したいヒロ・マツダとM齋藤、剛。反則とラフファイト中心の上田、杉山との方向性の違いから対立する図式となり、その流れから組まれたカードかと思われますがあまりファンやテレビ視聴者に理解されていたとは言い難く、やらなくても良かったアングルだったと思います。

坂口と藤波という黄金カードが5分以内で終わってしまったのは意外な感じ(結果は予想通り)でしたが、実はこの日、藤波の実父、晋(すすむ)さんが享年60歳という若さど亡くなっており、藤波は試合が終わると大分県国東の自宅に戻っていました。

今は時代が変わりましたが当時はプロレスラーという商売は「親の死に目にも合えない」世界として覚悟を決めてこの世界に入門して来たものでした。

WWWFジュニア・ヘビー級王座を獲得、凱旋帰国してドラゴン・ブームを巻き起こしていたこの年の藤波は試合を休むことはおそらく許されていなかったでしょう。訃報を聞かされたのが九州地区巡業だったのは不幸中の幸いでした。

藤波は父親に最後の対面をした後翌12月4日には巡業に戻り、鹿屋市体育館大会に出場、予選リーグ戦最終日となったこの日、4日前の11月30日、広島県立体育館でWWWFジュニア・ヘビー級王座を賭けて再戦したばかりの剛と公式戦で対戦し9分38秒、逆さ押さえ込みで勝利。この年の剛との対戦を3タテにしました。

上田vsM齋藤という狼軍団副将対決が組まれ、7分28秒に上田が反則勝ちとなりました。

予選リーグ戦は参加12選手のうち8選手が決勝トーナメントに上がれる「広き門」であり、緊迫した星取り争いというのは感じられず。

坂口、藤波、S小林、長州、星野勘太郎、上田、M齋藤、剛の8人が決勝トーナメントへ進出、予選落ちは山本小鉄(棄権)、木戸修、永源遥、杉山の4人でした。

予選リーグ戦通過の8人に加え、欧州世界選手権シリーズ参加で前半戦欠場の猪木と狼軍団の首領であるマツダが「猪木と同格」という理由でシードされ、10選手により争われることになりました。
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