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2024年01月19日22:59

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映画日記『ゴールデンカムイ』『サン・セバスチャンへ、ようこそ』

2024年1月19日(金)

『ゴールデンカムイ』(2024年)
監督:久保茂昭
名駅・ミッドランドスクエアシネマ

明治期の北海道を舞台に、莫大なアイヌの埋蔵金を巡る争奪戦が始まる・・・・

金曜日にぴったりのアクション映画で面白かった。
不死身の男や生きていた土方歳三に、脳漿漏れの軍人などなど、奇々怪々な登場人物が続々とあらわれて、飽きない。
そんな中、ヒロインのアイヌの少女に扮した山田杏奈がめちゃめちゃ良かった。
もっちりとしたほっぺが雪景色によく似合っている。
その愛らしさに、昔見た『八甲田山』(1977)に出てきた道案内人の秋吉久美子を思い出した。
続篇があるみたいなので、楽しみ。


『サン・セバスチャンへ、ようこそ』(2024年)
監督:ウッディ・アレン
名駅・ミッドランドスクエアシネマ2

老いた夫のモートとまだまだ若い妻のスーが、NYからスペインのサン・セバスチャン映画祭へやってきた。妻のスーが新進気鋭のフランス人映画監督の広報を担当しているため。
モートとしては映画祭へ来てもやることはないのだが、スーがその若手監督と浮気をしてるのではないかと疑念にかられて同行してきたのだった。
スーと監督の親密さに、なんだかもやもやとするなか、体調不良になったモートは現地の医者にかかることになる。
そのお医者さん、“ジョー”という名からてっきり男性かとおもったら、これがまた知的な女医さんで・・・・

ウッディ・アレンの分身のような、小柄でしょぼくれた老年のインテリ男性を主人公にした、ほろ苦いラブコメディ。
一見すると、インテリ老人の老いらくの恋といったストーリーだが、見終わると残り少なくなった人生への諦観、あきらめの境地みたいなものを感じてしまう。
食生活に気をつけ、そこそこ運動をして、長生きしていれば、たまにはアドレナリンが体を駆けめぐるようなときもあるよ。といっても若くはないんだから、めくるめくようなことは望まずに、ささやかな楽しみを見つけなさい。
と、言われた気分になる。
見どころは風光明媚なサン・セバスチャンの景色と、モノクロで挟まれる古い名作映画を引用した妄想シーン。
引用されるのが、『市民ケーン』を皮切りに、フェリーニ、ゴダール、トリュフォー、ルルーシュ、そしてイングマール・ベルイマン。どれもこれも、笑ってしまう。
そして、モートが時代劇映画についてウンチクを語るシーンに苦笑だった。
老後のささやかな楽しみのひとつは、昔見た映画のワンシーンを回想し、フフフと思い出し笑いをすることかもしれない。
なにしろ、歳をとると先週見た映画のことはすぐ忘れてしまうのに、昔見た映画のことになると、いつまで経っても覚えている。
なんだかとりとめのない感想になってしまった。



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