2022年2月21日(月)
『オペレーション・ミンスミート ナチを欺いた死体』(2022年)
監督:ジョン・マッデン
名駅・ミッドランドスクエアシネマ2
ときは1943年、第二次世界大戦下、イギリスはドイツ軍が防御を固めていたイタリアのシチリアの攻略を計画する。
そのために英国諜報部が秘策を作り出した。
それは、近々連合軍がギリシアを攻撃するという偽の機密文書をドイツに掴ませ、シチリアの防御を手薄にさせたうえで攻撃するという極秘作戦だ。
そのために、偽の機密文書を忍ばせた兵士の死体をスペインの海に浮かべることになり・・・・
序盤こそ登場人物たちの相関関係がよく飲み込めなかったが、話がすすむうちに面白くなっていく。
ひとことでいうなら「実録007」。
007シリーズのキスキスバンバンのうちバンバンは出てこないが、キスキスは出てくる。
キスキスといっても、こういうキスキスもあるのかと、目からうろこ。
あながち007が絵空事とはいえない。
実話ベースということだが、作戦部署内での主人公コリン・ファースと部下の将校と女性職員との三角関係は脚色だろう。
極秘作戦に深く関わる三人が、いずれも幸せを掴めなかったというオチが洒落ていた。
映画自体は面白かったが、東欧では現実に騙し合いが行われているのだろうと思うと、気が滅入る。
今は、軍隊間だけでなく、ネットを通じて私も含めた世界中が、騙し合いの渦中にいるのかもしれないとおもうと余計に滅入った。
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