■２０２１年 新作映画ベストテン
２０２１年に劇場で見た新作映画のベストテン。
いつものように好きな映画、記憶に残りそうな映画を選んだ。
と、毎回書いているのだが、数年前のベストテンをあらためて見ると、何も覚えていない映画がランクインしていて、愕然とすることがある。
■日本映画・ベストテン
１ いとみち（横浜聡子）
２ あのこは貴族（岨手由貴子）
３ まともじゃないのは君も一緒（前田弘二）
４ 街の上で（今泉力哉）
５ 奈落の翅（小林勇貴）
６ シュシュシュの娘（こ）（入江悠）
７ 子供はわかってあげない（沖田修一）
８ 君は永遠にそいつらより若い（吉野竜平）
９ 孤狼の血 LEVEL２（白石和彌）
１０ 海辺の彼女たち（藤元明緒）
１位、２位、いずれも青春映画であり女性映画。女性たちに向かって、あなたたちの目の前には、大きな海が広がっている。勇気を持って一歩を踏み出しなさいと応援する。素直に良い映画だった。
３位、４位、７位、去年はコメディが豊作。泣きより笑いのほうが難しいのだから、今年もこの路線は続いて欲しい。
５位、６位、インディーズ魂健在。こわいもの知らずのアンチャンたちよ、もっとやれやれ。
８位は『“隠れビッチ”やってました。』と並ぶ、佐久間由衣の代表作。
９位、結局死ぬまでやくざ映画が好きみたい。
１０位が突きつけた日本の現実が重い。ただし、これもまた、映画を見続ける理由のひとつだ。
◆主演女優賞
佐久間由衣。
だって、好きなんだもん。
◆主演男優賞
成田凌。
『くれなずめ』や『街の上で』といった、気になった日本映画見に行くと、必ず成田凌が出演していた。
中でも、彼が高速でしゃべりまくる、『まともじゃないのは君も一緒』の数学馬鹿の塾講師が断トツにおかしかった。
ということで、『街の上で』の若葉達也も捨てがたいが、今回は成田凌！！
◆助演女優賞
奈緒。
『秘密の花園』の菜々緒さまか、奈緒かで迷ったが、今回は『君は永遠にそいつらより若い』で、私になりかわって佐久間由衣とラブシーンを演じてくれた奈緒の勝ち！！
◆助演男優賞
豊川悦治。
『いとみち』と『子供はわかってあげない』、いずれもヒロインの父親を演じた。脇に回ってもしっくりくる。
「ナイトヘッド」のトヨエツも今春３月には還暦だ。
もうそんな時代なのか。
◆監督賞
横浜聡子＆岨手由貴子。
Ｗ受賞。とにかく甲乙つけがたい。この決着は、次回作まで持ち越し。
ふたりの次回作が、待ち遠しい！！
■外国映画ベストテン
１ GUNDA グンダ（ビクトル・コサコフスキー）
２ ドント・ルック・アップ（アダム・マッケイ）
３ アンモナイトの目覚め（フランシス・リー）
４ 少年の君（デレク・ツァン）
５ MONOS 猿と呼ばれし者たち（アレハンドロ・ランデス）
６ コレクティブ 国家の嘘（アレクサンダー・ナナウ）
７ ガンズ・アキンボ（ジェイソン・レイ・ハウデン）
８ ゴジラvsコング（アダム・ウィンガード）
９ Mr.ノーバディ（イリヤ・ナイシュラー）
１０ マリグナント 狂暴な悪夢（ジェームズ・ワン）
1位、希有な映画体験。２位、大爆笑。３位、濃厚メロドラマ。
４位、これから中国映画はどうなるのだろう？
５位、土俗と前衛。刺激的。６位、執念の力作。
７位〜１０位、やっぱり、こういう映画が好き。。
◆主演女優賞
母ブタのグンダ。
文句なし。といってもブタだしなあ。
ということで、人間界からもひとり。
ケイト・ウィンスレット。
『アンモナイトの目覚め』で、シアーシャ・ローナンの白い肌に、裸になってむしゃぶりつく圧巻のベッドシーン！！あっぱれな女優魂。
◆主演男優賞
ボブ・オデンカーク。
『Mr.ノーバディ』で彗星のごとく突如あらわれた、おやじアクションスター！！
といってもこの人、『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』や『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』にも出てたみたい。
◆助演女優賞
サマラ・ウィーヴィング。
『ガンズ・アキンボ』。の、金●潰しの極悪女殺し屋。
彼女をヒロインにしたスピンオフを撮ってくれないかなあ。
◆助演男優賞
マーク・ライランス。
『ドント・ルック・アップ』のカリスマＣＥＯ役。
彼がうろんな目つきで、初めて登場するシーンから大笑いだった。
◆監督賞
アレクサンダー・ナナウ。
『コレクティブ 国家の嘘』で、主人公となるスポーツ新聞の記者といっしょに、国家の犯罪に切り込んでいく。
あらためて、カメラ（＝マスコミやメディア）は、権力者の腐敗を監視する市民の武器であることを教えてくれた。
昨年見た新作映画は２１４本。
内訳は、日本映画が７８本、外国映画が１３６本だった。
これ以外にも特集上映などで旧作映画を１１７本見ていた。
全部で３３１本。
あきらかに見すぎ。今年はセーブしなくちゃ。
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