2021年10月31日(日)
『ギミー・デンジャー』(2017年)
監督:ジム・ジャームッシュ
矢場町・センチュリーシネマ
ロック歌手イギー・ポップと、彼が中心となったロックバンド「ザ・ストゥージズ」の誕生と顛末を追ったドキュメンタリー。
イギー・ポップは今回のジム・ジャームッシュ監督の特集上映でよく見かけた。
音楽ドキュメンタリーということで、見るつもりはなかったが、乗りかかった船ということで見ることにした。
マイクを持って歌ってるイギー・ポップを初めて見た。
音楽のことは詳しくないので省略。
本作を見ると、イギー・ポップが気のいいおっさんに見えてくる。
政治や思想でなく、貧しくてわずかばかりのギャラをメンバーで等分していたというザ・ストゥージズを、共産主義のバンドと称していた。
共産主義が言葉のあやかと思っていたら、ラスト近くになって、子どものころにクラスメイトたちに家が貧しいことを馬鹿にされたことから、彼らと絶交したと語る。
そしてロックの殿堂入りした壇上で、「貧乏な中でロックを始めた人たち」にエールを送っていた。
人は見かけによらないものだ。
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