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2019年12月19日00:34

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映画日記 『アダムズ・アップル』

2019年12月18日(水)

『アダムズ・アップル』(2019年)
監督:アナス・トーマス・イエンセン
今池・名古屋シネマテーク

ヒットラーを崇拝するスキンヘッドのネオナチで、自らを根っからの悪党と名乗るアダムが更正の一環として、田舎の教会に預けられた。
教会にはすでにふたりの住人がいた。
昔は高名なテニス選手だったというデブ男のグナーと、パキスタンからの移民で銃マニアのカリドだ。
ふたりとも変人だが、それ以上に教会を司る聖職者のイヴァンが変わり者だった。
アダムが繰り出す鉄拳や蹴りや頭突きを、怒ることもなく、平然と受けるだけだった。
「右の頬を殴られたら左の頬を差し出せ」を地で行く人物。
4人の奇妙な暮らしが始まった・・・・

語られているのは「神は存在するのか?」といった、キリスト教的なテーマだろう。
ただし、堅苦しさはまったくない。
ブラック・ユーモアの映画と言い切っていい。
銃マニアのカリドが、拳銃をぶっ放すシーンに大笑いだった。

しかし、欧米で作られる多くの映画に、キリスト教的なものが見え隠れしていることにはあらためて感心する。
八百万の神という割には、日本で本格的な神道映画というのは見たことがない。
仏教や新宗教の映画も、ほとんどが宣伝映画だ。
まあ、私のようなボンクラには見えないだけで、たとえば「仏教の死生観」みたいなものが、多くの日本映画に埋め込まれているのかもしれない。
そんなこと、ちょっとおもった。


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