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2014年11月28日02:43

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映画日記 『黄昏』

2014年11月27日(木)

『黄昏』(1982年)
マーク・ライデル:監督
荒子川公園・TOHOシネマズ 名古屋ベイシティ

封切りの時に見ている。
ということは、私が26歳の時、ずいぶんと若い頃だ。
それなのに、しみじみと良い映画だと思った。

ヘンリー・フォンダとキャサリーン・ヘップバーン演じる老夫婦に、自分の年齢が近づいてきた。
今見たら、どんな感想を持つことになるのだろうと、興味があったので見に行った。

舞台は避暑地の湖にある別荘。
お互いが、自分の気持ちうまく相手に伝えることの出来ない父と娘が、和解する物語。
物語の大筋は、記憶通りだった。
しかし、その他もろもろは、まったく記憶になかった。
娘の結婚相手の連れ子がとても重要な役で出てくるのだが、彼のことはまったく覚えていなかった。

再見の感想どころか、まずは何も覚えていないことにがっくりとなった。
そういえば、序盤でヘンリー・フォンダが通いなれた道に迷って、パニックになってしまうシーンが出てくる。
まったく覚えていないと言いながら、このシーンはうっすら記憶にある。
今でも口は達者だが、少しボケてきていること示す大事なシーンだ。
身につまされた。
昔から物覚えが悪いので、人の名前が思い出せないのは、以前からよくあったこと。
それよりも、たとえば日付の転記ミスや年号が出てこない、パソコンを使っていてファイルを保存し忘れたりする回数が目に見えて多くなってきた。簡単なことや単純なことでのミスが増えている。
今まで確実に身につけていたと思っていたこと、だまっていても出来ていたことの手順を頭が真っ白になって忘れてしまうことが、多くなった。
これが、老いるということらしい。

前回見たときには気づかなかったが、ヘンリー・フォンダのセリフがやたらと大声だ。
確かに、歳をとると大声になりがちだ。
このあたりの演出は、細やかだ。

秋になり別荘の冬じまいの最中にヘンリー・フォンダが心臓の発作を起こして倒れてしまう。妻がすぐに薬を飲ませたおかげで、すぐに良くなる。
ふたりは冬が近づいてきた別荘をあとにした。
湖と色づいた森の木々がオレンジ色の夕日に染まっていた。
しみじみとした余韻にひたるラストシーンだ、と若い頃は思った。

今回見たら、来年はこの別荘にヘンリー・フォンダの姿は、もうないのだろうと思った。

ジェーン・フォンダがビキニ水着の引き締まった身体を見せてくれた。
ちょっと、にやけた。
はっきり言って“サービスカット”だ。
撮影当時、彼女は44歳だった。身体だけなら20代だ。
「ワークアウト」で儲けていたのは、この頃だっのかもしれない。



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