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2024年01月04日23:15

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映画日記『網走番外地 決斗零下30度』

2024年1月3日(水)

『網走番外地 決斗零下30度』(1967)
監督:石井輝男
アマゾンプライム

雪のなかを走る蒸気機関車、網走帰りの健さんが客車の中で首から荷札をさげた女の子と出会う。届け先は父親が働く炭鉱だった。
健さんが女の子を馬ぞりに乗せて届け先へ行くと、そこにいたのは網走仲間の田中邦衛だった。久々の父娘の対面。
しかし、この炭鉱、どうも雰囲気が悪い。今で言うところのブラック職場。
悪党やくざの安部徹や田崎潤たちが、炭鉱夫たちを暴力的に支配していたのだ。
さらに、雪原に建ついかがわしい酒場、その名も「コタン」の支配人・丹波哲郎に妹の大原麗子、情婦の三原葉子、謎のガンマン吉田輝雄らが入り乱れ、物語はクライマックスへ。
やくざたちの悪行に、健さんの怒りが爆発する。
アラカンの鬼寅親分と吉田輝雄を助っ人に、馬を駆っての殴り込み
そこは厳冬の北海道、白い世界、零下30度の決斗だ!!

シリーズ第8作。冒頭に、健さんと杉浦直樹の対決や、殴り込みシーンなどの、シリーズの名場面が流れる。石井輝男版『網走番外地』が全10本ということを知ってるので、そろそろ店じまいみたいな雰囲気だ。
首に荷札を下げた女の子というのも、シリーズ第3作の『網走番外地 望郷編』(1965)でも使っていた。
そういえば、由利徹と吉野寿雄のアチャラカもどことなく元気がない。
ややマンネリ感が漂う。
とはいえ、眉尻にちょいと白い絆創膏を貼った健さんが、やっぱりカッコいい。
鉄道ファンとしては雪原を黒い蒸気機関車が走るシーンも見どころだった。
久しぶりに敵役のボスが安部徹だった。
安部徹は石井輝男版『網走番外地』シリーズ全10作中、本作を含め5本に敵役として出演している。いずれもボス役なので、最後まで健さんから追い回される。
本作でも、律儀に主演の健さんといっしょに雪まみれになって走り回っていた。
健さんのヒーローぶりを際立たせるために、安倍徹の肉体的な献身があったことを、しるしておきたい。

石井輝男版『網走番外地』、残すところ、2本。


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