2022年2月23日(水)
『007/リビング・デイライツ』(1987年)
監督:ジョン・グレン
ムービー・プラス【録画】
ティモシー・ダルトン版007第1作目。
いわゆる二重スパイを下敷きにしたストーリーで、ロジャー・ムーア版からうってかわって、シリアスを前面に押し出していた。
そのためもあってか、舞台のひとつが『第三の男』のウィーンだった。
さらには前作までのボンドが、登場する美女たちに手当たり次第にちょっかいを出していたが、ティモシー・ダルトンは禁欲的。
反面、紅一点のボンドガールを、「彼女は敵をおびき寄せるためのエサだ」と、平然と言い放つ。かなり冷酷なボンドだ。
ソ連侵攻中のアフガニスタンが出てくる。
そして反ソゲリラのムジャーヒディーンがボンドと共闘した。
今から見ると悪い冗談にしか見えないが、当時はこれで良かったみたい。
あらためて、娯楽映画といえども社会情勢や政治情勢が影を落としていることが明確に見えた。
ややこしい感想になってしまったが、結論としてはあまり好きな007ではなかった。
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