本●「ひとりメシ超入門」

本●「ひとりメシ超入門」（朝日新書）
東海林さだお：著

読了。
東海林さだおが「ひとりメシ」を語る。
私もひとりメシ派なので、なにかの参考になるだろうと、つい買ってしまった。
ところが、内容はいつものお笑い食べものエッセイだった。
ただし、南伸坊とのスペシャル対談で、「ひとりメシ」を語りあうパートが収録されており、これをもって「ひとりメシ超入門」というタイトルにしたようだ。

その対談のなかに、駅弁のトンカツ問題が出てきた。
トンカツ問題は私も経験がある。
駅弁によく一口大のカツが入っている。
かまぼこ、黒豆、玉子焼き、昆布巻きと順調に箸をすすめていき、駅弁の中にはひとくち分のご飯とカツが残っている。
というか、あえてカツを残しておいた。
そして、いよいよカツだ。
赤いキャップの小さなプラ容器から、カツの衣の表面に、ソースを二滴三滴垂らし、がぶりと食いついたら、ぬるりとした食感で甘ったるい。
カツの中味が肉でなく玉ねぎだ。
もうガックリだった。
あのときの落胆ぶりを思い出し、大笑いだった。