2020年2月13日(木)
『グリンゴ/最強の悪運男』(2020年)
監督:ナッシュ・エドガートン
名駅・ミッドランドスクエアシネマ2
とある薬品会社で商品管理を担当しているハロルドが主人公。
この会社、自己中男のリチャードと性悪女のエレーンのふたりが共同経営者だった。
そんな上司ふたりに忠誠を誓い、まじめに勤めてきたハロルドだったが、会社の身売りにともなって自分がクビになることを知る。
追い打ちをかけるように妻からは離婚を告げられた。
負け犬に転落しやけになったハロルドは自分をコケにしたリチャードたちに復讐するため、メキシコで自分が誘拐されたと狂言をうち、会社から大金を巻き上げようとする。
ところが、金の出どころになるはずの保険会社に、リチャードたちが掛け金を払っていなかった。
それだけならまだしも、リチャードが別の保険を精査したら、従業員が職務中に死亡すると、会社に大金がころがりこむとあるではないか。
さっそくリチャードはハロルドをなき者にしようと一計を案じ・・・・
てっきり部下がダメ上司にひと泡吹かすような、社内を舞台にした気軽なコメディだろうと見ていたら、話がねじれていくし、けっこう凄惨なシーンも出てくる。
それと、ハロルドが最後にとった行為も、けっして誉められたものではない。
昔だったら、ハロルドに何らかの天罰が下される形で映画が終わりになるところだが、そうはならなかった。
ということで、変型の犯罪コメディといったところか。
見どころは共同経営者の性悪女を演じたシャーリーズ・セロン。
腹黒いシャーリーズ・セロンに笑ってしまう。ラストの嘘泣きが決まっていた。
先月『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』を見たばかりで、『スキャンダル』が来週公開。
毎月シャーリーズ・セロンの新作を見られるなんて、けっこう幸せ。
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