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2016年08月16日10:17

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シャングリラ(その43)

シャングリラ(その43)
第4章 ラサ(拉 薩)(その4)
第1節 概要(その4)

以上、ラサ(拉 薩)の概要説明からやや脇道にそれたかもしれないが、 ラサ(拉 薩)の周辺状況として、西寧、西安、シルクロードのことを知ってもらいたいと思って書いた。チベット仏教とはまた別の仏教伝来の道・シルクロードがあったのである。チベット仏教は、それよりかなり後年になって始まったが、三蔵法師が持ち帰った経典よりはるかに多くの経典がチベットに伝わったので、非常に奥深い仏教になっている。


私は、仏教寺院の三大世界遺産として、 ラサ(拉 薩)のポタラ宮、西安の大慈恩寺、 日本の比叡山延暦寺を考えているが、 ラサ(拉 薩)を訪れる際には、是非、 西安の大慈恩寺にも訪れてもらいたい。



中国の市(し)というのは、私たちの感覚では捉えきれないようだ。 とてつもなく広いのだ。 面積的には、日本に道州制が引かれた場合の地方と考えた方がいい。ラサ市でいえば、関東地方ぐらいの広さがある。
ラサ市の中に、二つの区と6つの県がある。チベットの古都ラサを中心に広がった都市が城関という区である。これがラサ市の中ではもっとも狭い行政区域であるが、ここにチベット自治区のおおかたの人口が集中している。ラサ市の中でもっとも狭い行政区域のこの城関区でさえ、東京23区の面積ぐらいある。
城関区の西側に隣接してトゥールンデチェンという区があるが、この区は、昨年2015年にできたばっかりで、それまではトゥールンデチェン県と言った。トゥールンデチェン県は、チベット自治区ができた時から、中国政府が資源開発に力を入れてきたところで、青蔵鉄道でそのために建設された。トゥールンデチェン県というかトゥールンデチェン区というか、この地域は、近年、ものすごい勢いで都市開発が進んでいる。この区には、ラサ駅があるほか、空港もできた。ラサ駅は、青蔵鉄道の終着駅であるとともにラサ・シガツェ鉄道の始発駅である。区に昇格した面目躍如たるものがある。
トゥールンデチェン区の面積は、2600平方キロメートルで、奥多摩まで含めた全東京都とほぼ同じ面積である。

チベット仏教の代表的な寺院、 かの有名なポタラ宮の他に、デプン寺、セラ寺、トゥルナン寺、ネチュン寺 は、すべて城関区にあるが、レティン寺だけはルンドゥプ県にある。ルンドゥプ県は、城関区の北側に隣接している。面積は4000平方キロメートルであり、九州とほぼ同じ面積である。この県の真ん中あたりにチベット仏教の
古刹レティン寺寺院がある。この辺りが、第2のシャングリラとなり得る第一の候補地である。







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