TAKUAN~多感な運命~
登場人物
ジンジャーエール 主人公
ナオミブルー イケメン女子
ジョゼフィーヌ・ド・ショコラ ジンジャーのex
1 喫煙ルーム(屋内)
ナオミブルーは喫煙ルームに入る。ポケットからライターを取り出そうとする。ジンジャーエールがライターを両手で持ってナオミブルーに駆け寄る。ナオミブルーは戸惑う。ジンジャーエールはライターの火を点ける。
ジンジャーエール「(おもいっきりの笑顔で)どうぞ」
ナオミブルーは戸惑っている。
ナオミブルー「大丈夫。持ってる」
ナオミブルーはジンジャーエールを見つめる。
ジンジャーエール「えっ

」
ジンジャーエールは悲しそうにして喫煙ルームから出ていく。
ナオミブルー「顔タイプ、、、頭ヘン、、、ヘン?おいら頭ヘン?」
ナオミブルーは喫煙ルームから出ていく。
2 街の路上(屋外)
ジンジャーエール「(歩きながら)やっと喋ることができた、私の王子様。つれない態度、、でもそういったところもクールなんだ、きっと、、、きっとわたし大丈夫」【← 喋るか心の声かはまだ未定】
ナオミブルーはジンジャーエールから少し離れた後方、電柱に隠れては、駆け足で他の電柱に向かい、電柱に隠れては、駆け足で他の電柱に向かい、を繰り返し、ジンジャーエールを追う。
ジンジャーエール「(歩きながら、そして空を見上げ)かれこれ一年、、青い空が眩しい。」
3 フラッシュバック(過去の記憶)(屋外)
【春のテロップ】
ジンジャーエールは電柱の後ろに隠れて通りを渡るナオミブルーを見つめる。ナオミブルーはピンク色のTシャツを着ている。
【夏のテロップ】
ジンジャーエールは電柱の後ろに隠れて通りを渡るナオミブルーを見つめる。ナオミブルーは青色のTシャツを着ている。
【秋のテロップ】
ジンジャーエールは電柱の後ろに隠れて通りを渡るナオミブルーを見つめる。ナオミブルーは黄色のTシャツを着ている。
【冬のテロップ】
ジンジャーエールは電柱の後ろに隠れて通りを渡るナオミブルーを見つめる。ナオミブルーはピンク色のTシャツを着ている。
ジンジャーエール「わたしの王子様」
4 街の路上(屋外)
ナオミブルーはジンジャーエールの後ろにぴたりとくっついて一緒に歩いている。
ジンジャーエール「なにか気配を感じるわ、胸のトキメキかな」
ジンジャーエールを首だけ後ろに振り返る。ナオミブルーはバレないように顔をジンジャーエールの後頭部に近づけながら動かす。
ジンジャーエール「やっぱり誰もいない。でも、あのヒトの吐息を感じる。ときめいているんだきっと」
ジンジャーエールは両手を握り合わせ一点を見つめている。
ナオミブルー「恋だとか愛だとか、それって幻想じゃない?」
ジンジャーエール「わたしはありだと思う」
ナオミブルー「それって恋?」
ジンジャーエール「もっともっと深いもの、、えっ

」
ジンジャーエール、下を向く。ナオミブルーがジンジャーエールの足元、両手を両ひざに当てて頬杖ついてしゃがんでいる。
ジンジャーエール「えっ?」
ナオミブルーはスクッと立ち上がる。フレームの外から花束を持った手が出てきてナオミブルーはジンジャーエールを見つめたまま花束を受け取り渡す。
ナオミブルー「あげる」
ジンジャーエールは受け取った花束を嬉しそうに見つめる。彼女はそれからナオミブルーを見る。
ジンジャーエール「ジュテーム?」
ナオミブルー「(頷きながら)ジュテーム」
ジンジャーエール「後悔ない?」
ナオミブルー「セラヴィ」
手が指パッチンする。
タイトル: TAKUAN〜多感な運命〜
5 街の路上 イタリアン居酒屋の前 (屋外)
ジンジャーエール、ハミングしながらスキップしている。彼女はスキップしながらイタリアン居酒屋の中に入っていく。
居酒屋の亭主の声「へい、らっしゃい」
暗転 ジンジャーエールの声「王子様の名前はナオミブルー。そしてわたし、ジンジャーエール。あたしの恋はもう始まっている」
6 イタリアン居酒屋 (屋内)
ジンジャーエールとナオミブルーがテーブルでいちゃついている。ヴァイオリン弾きがテーブルの横で愛のコンチェルトを奏でている。ジンジャーエールとナオミブルーは膨らんだホッペをつんつんしたり。ナオミブルーは恋愛談義を講じる。
ナオミブルー「恋の三種の神器は、ひとつ、カベドン、ひとつ、アゴスク、ひとつ、ハナフック、押忍っ!」
恋愛談義に熱中しているナオミブルーを見つめるジンジャーエール。ナオミブルーはときおりジンジャーエールを見ながら、恋愛談義に熱中している。
ジンジャーエール「(心の声)やっぱり王子様だ、素敵だわ」
ヴァイオリン弾きが愛のコンチェルトを奏でている。
ジンジャーエールとナオミブルーは同じ皿からパスタを一本づつ見つめあいながらすする。もしくは、見つめ合いながら、ストローでカクテルをすする。
ジョゼフィーヌ・ド・ショコラがカウンターでフランスの新聞Le Figaro越し、ジンジャーエールとナオミブルーを見ている。
ジンジャーエールはナオミブルーを見つめ、はにかみながら横を向き、またナオミブルーを見つめるも、慌てて横を見る。
ジンジャーエール「ジョゼフィーヌ・ド」
ナオミブルー「ジョゼフィーヌ・ド?」
ジョゼフィーヌ・ド・ショコラは立ち上がる。彼女はパンツの後ろからナイフを取り出す。
ジンジャーエール「ジョゼフィーヌ・ド・ショコラ、My ex 元カノ」
ナオミブルーはジョゼフィーヌ・ド・ショコラを見る。
ナオミブルー「ナイフ持ってるんだけど、ショコラ」
手「ジョゼフィーヌ・ドことジョゼフィーヌ・ド・ショコラは頭のなかトランスしているね。彼女は1年前に別れを告げられたジンジャーエールをずっとストーキングしているみたいなんだよね、怖いよね」
もうひとつの手が出てくる。
もうひとつの手「ねぇーねぇー、ジンジャーエールもナオミブルーをストーキングして、ナオミもジンジャーをストーキングして、変わんないじゃない?」
手「それもそうだ、みんなストーカーだ。(笑い)ははははは」
もうひとつの手「あはははははは。(親指を立て)結果オーライが愛なのよ。でもふたりは恋が実った。いっぽう。恋を失ったジョゼフィーヌ・ド・ショコラは未練タレタレ、目も当てられない」
手「それもそうだ、目も当てられない。(笑い)ははははは」
もうひとつの手「あはははははは」
ジョゼフィーヌ・ド・ショコラ「うるさいんだよ、刺すぞ」
もうひとつの手は引っ込む。手は震える。
ジョゼフィーヌ・ド・ショコラ「手のくせして、ペラペラペラペラ。(ニヤリとして)大丈夫さ、雑魚は殺らないよ、ポピュリズムのくそ野郎が」
もうひとつの手が手に駆け寄り、手と手が握り合う。
もうひとつの手「あなた、死ななくてよかった」
ジョゼフィーヌ・ド・ショコラはナイフを持ってジンジャーエールとナオミブルーがいるテーブルにゆっくりと向かう。
ジョゼフィーヌ・ド・ショコラ「(ナイフを腰元ユラユラと揺らしながら歩きながら)手ぐすね引いて、手切れ金、手が早い、アイアンクロウ、手心加える、、」
ふたつの手は震えながら、歩いているジョゼフィーヌ・ド・ショコラを見て追う。
ヴァイオリン弾きは慌てふためいて店から出ていく。
ジョゼフィーヌ・ド・ショコラ「久しぶりね、ジンジャーエール」
ジンジャーエール「ジョゼフィーヌ・ド、、、」
ジョゼフィーヌ・ド・ショコラ「ショコラよショコラ、なんでいつもドで止まるの?(気を取り直して)仲がよろしいこと、あらデート?(ナオミブルーを見て)ごきげんよう」
ナオミブルー「押忍」
ジョゼフィーヌ・ド・ショコラ「押忍ですって、ほほほ、どちらの御出身? 応援団かしら?ここは花の巴里、ベルサイユ宮殿はすぐそば。(ナイフをナオミブルーに向けて)見てなさい、ジンジャーエール。この田舎者の最後を。ベルサイユ宮殿はすぐそばよ、わたしのマリーアントワネット」
ナオミブルー「信州信濃の蕎麦よりも、あたしゃあなたのそばがいい、って昔から言いやすもんで」
ジョゼフィーヌ・ド・ショコラ「(呆気にとられて)はぁ?」
ナオミブルー「(両手を握ってナイフめがけて跳ね上げ)スパイクッ!」
ジョゼフィーヌ・ド・ショコラ「きゃっ」
ナオミブルー「(ショコラの手からナイフを引き抜きながら)サーブ! (引き抜いたナイフをジンジャーエールに渡しながら)パス」
ナオミブルーはジョゼフィーヌ・ド・ショコラの背後に向かい右手でショコラの右手を掴み、左手をショコラの首に巻く。
ジョゼフィーヌ・ド・ショコラ「離せ―離せ―、離せ―離せ―、黙ってりゃいい気になりやがって、黙って手を挙げ人質を解放しなさいっ!黙って手を挙げ人質を解放しなさいっ!いますぐ解放しなさいっつーの!手を離せ―手を離せ―、手?手? そうだ、手たちよ、命拾いをさせてあげた解放の英雄であるわたしを助けよ」
ジンジャーエールのまわりにたくさんの手が出てくる。
ジンジャーエール「キャー」
ナオミブルー「ジンジャー」
手たちはナオミブルーの手を掴みジョゼフィーヌ・ド・ショコラから引き離す。手たちはナオミブルーを椅子に座らせる。手たちはナオミブルーのこめかみをグリグリする。
ナオミブルー「ギャー」
ジンジャーエール「ナオミー」
ナオミブルー「ジンジャー!アデュー!」
ジンジャーエール「手たちよ、わたしたちの愛を願い手助けしてくれた手たちよ、どうかわたしたちの愛が再びかなえられんことを願えよ!」
手たちが指パッチンをする。
7 街の路上 イタリアン居酒屋の前 (屋外)
手たちが逃げるジョゼフィーヌ・ド・ショコラを追う。
8 野原 (屋外)
ボクシンググローヴをはめたナオミブルーとジンジャーエールが走ってくる。
ナオミブルー「ビッチ、どこに逃げやがったんだ」
ジンジャーエール「ビッチなんて呼ばないで、一度はわたしが愛したヒトよ」
ナオミブルーはグローヴをはめた両手をジンジャーエールの左右の肩にのせ彼女を向き合わせる。
ナオミブルー「(ジンジャーエールに向き合って)まだ未練たれたれブー?」
ジンジャーエール、しばらく考える。
ナオミブルーは脱いだグローヴの紐を肩に引っ掛けグローヴを背中に垂らす。彼女はちょっとすねた表情をする。
ナオミブルー「やっぱし、、なんだ」
ジンジャーエール「そんなんじゃない、でも、、でも、」
ナオミブルー「聴いてもいい?」
ジンジャーエール「(PAUSE)いいよ」
ナオミブルー「どうして別れたの?」
ジンジャーエール「あのヒト、かなり自虐的なところがあって、でも、痛いのはイヤみたいで、わたしばかりが被害にあっちゃって」
ジンジャーエールはシャツをめくって身体をナオミブルーに見せる。【ジンジャーエールは後ろ姿を見せている。】
ナオミブルーは驚愕の表情でジンジャーエールのめくられた身体を見る。
ジンジャーエール「(ボソリと)わたしこういうの嫌いじゃないし」
ナオミブルー「えっ?どどどどどういう意、、」
ジンジャーエール「ジョゼフィーヌ・ド。彼女のちょっぴりサイコなところが好きだったの」
ナオミブルー「(ジンジャーエールのめくられた身体を見て)ちょっぴりサイコじゃなくてかなり、それもかなりなサイコだと思うけれど。あぶなーい」
ジョゼフィーヌ・ド・ショコラがジンジャーエールめがけて竹刀を振る。
ナオミブルー「真剣白刃取り」
ナオミブルーは振ってくる竹刀を止めようと、ジンジャーエールの前に進み出て両手で竹刀を挟もうと試みる。
ナオミブルーの真剣白刃取りは失敗に終わり、彼女の頭に竹刀が当たっている。
ナオミブルー「(PAUSE)いてー」
ナオミブルーはジンジャーエールの胸元に倒れこむ。
失神しているナオミブルーの美しい横顔。
ジンジャーエール「ナオミ―」
ジンジャーエールはナオミブルーを悲しみに満ちた表情で見つめる。彼女は眼に涙を浮かべながらもキリっとした表情をしてジョゼフィーヌ・ド・ショコラを見る。彼女はナオミブルーの身体を放る。
ドテッ【ナオミブルーが放られるときの音】
ジンジャーエールはジョゼフィーヌ・ド・ショコラに歩み寄る。ジンジャーエールはジョゼフィーヌ・ド・ショコラの頬を叩く。
ジンジャーエール「わたしの大切なヒトにひどいことしないで」
ジョゼフィーヌ・ド・ショコラは叩かれた頬を手でおさえジンジャーエールを見る。
ジンジャーエール「ナオミはわたしのただひとりだけの愛しているひと。ほんとに愛しているんだよ、好きなんだよ」
ジョゼフィーヌ・ド・ショコラはハッとした表情をする。ジンジャーエールはジョゼフィーヌ・ド・ショコラの服の襟を掴む。
ジンジャーエール「(囁くように)そしてショコラ、これ以上嫌いにさせないで」
ジョゼフィーヌ・ド・ショコラは黙っている。ジンジャーエールの後方、ナオミブルーは頭と腰をなでながら頭の上の方を見つめながら立ち上がる。
ナオミブルー「頭のうえ蝶々がたくさん跳んでいる」
ジンジャーエール「(振り返り笑顔で)ナオミ―」
ジョゼフィーヌ・ド・ショコラは観念した表情で竹刀を捨てる。
ジンジャーエールとナオミブルー「!」
ジョゼフィーヌ・ド・ショコラ「それでは正々堂々と」
ジンジャーエールとナオミブルーは互いを笑顔で見つめ、それから笑顔でジョゼフィーヌ・ド・ショコラを見る。
ジョゼフィーヌ・ド・ショコラ「ダンスバトルよっ!」
ジョゼフィーヌ・ド・ショコラ、ダンスをする。手たちがヒップホップにハンドサイン。ショコラは踊ったあとに手とシェイクハンズ。
対して、ジンジャーエールとナオミブルーはピンクレディーのUFOを踊る。ジンジャーエールとナオミブルー「UFO」(手たちも同じハンドサイン)。ナオミブルーは踊り歌い終わって「押忍」と言う。ふたりは踊ったあとに手とシェイクハンズ。
とぅービーこんてぃにゅーどぅ
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