映画を見ない日の出来事４２７

映画を見ない日の出来事４２７

昨日は、「吉野の桜」を一度は見ておきたいという友人のお伴で、奈良県の桜の名所・吉野山へ行ってきた。
２０代の頃だから、かれこれ４０数年前に一度訪れているが、私にとっては、きっと今回が見納めだろう。
名古屋から大和八木までは近鉄特急で座れたが、大和八木から樫原神宮を経て終点の吉野山までは立ちん坊だった。
きっとたくさんの人出だろうと覚悟はしてたものの、やはり疲れる。


吉野駅の混雑ぶりも半端でない。
こんな人混みにまじっての花見かとおもうと、うんざりしてきた。

“花に人出のたとえもあるぞ「うんざり」だけが人生だ”

なんて、戯れ歌が浮かんでくる。

ところが、下千本から蔵王堂を目指して坂道を上りながら、多くの花見客といっしょに桜を見上げ、見事な景色に「おおっ！」といっせいに歓声をあげ、同じ方向へカメラを向けたりしてるうちに、いつしか「うんざり」気分が消えてしまった。人波の一員になっているのが心地いい。
しかも老若男女の人波が、いまはインターナショナルだ。
人出があってこその花見だと、つくづくおもう。
つまり、祝祭だ。





＊金峯山寺 蔵王堂

＊吉野朝宮跡へいっせいにカメラを向ける

＊当然、私も１枚







＊見上げるのではなく、桜を見下ろすのが吉野山の魅力だ









＊吉野水分神社

＊以下、上千本の花矢倉展望台あたりから





＊右奥に蔵王堂

＊上千本から如意輪寺への静かな山道

＊如意輪寺 多宝塔

この日は、下千本、蔵王堂、中千本と登り続け、上千本の吉野水分（みくまり）神社で折り返し、如意輪寺を経て、吉野駅へ戻った。
もらったパンフによると、吉野駅から吉野水分神社までの標高差が３９０ｍ、ちょっとした山登りだった。
今日一日かけても、なかなか疲れが取れないでいる。