2023年4月20日(木)
『エスター ファースト・キル』(2023年)
監督:ウィリアム・ブレント・ベル
名駅・ミッドランドスクエアシネマ
ご存じ殺人狂「少女」エスターを主人公にしたホラー映画の第二弾。
エスターがまたぞろ、どこぞの家にもぐり込んで、悪さをする映画だろうとおもっていたら、やっぱりそうだ。
さて今回は誰が犠牲者になり、どんな手口で殺されていくのかと楽しみにして見ていたら・・・・
途中で、ええええ?!となる。根が単純なので、すっかり騙された。
よく続篇は第1作より見劣りすると言われるが、ちょっとしたヒネりひとつで、遜色ない出来になるという見本。
なにしろ観客はエスターの正体を知っている。
はっきり言って、日ごろの憂さ晴らしに、エスターが繰りひろげる殺戮シーンを楽しみに映画館へやって来たら、思ってもみなかった展開が加わり、めちゃめちゃ得した気分になった。
前作では、まだ12歳だったエスター役のイザベル・ファーマンが、本作では24歳だ。
正直、24歳で9歳の女の子という設定には無理があるが、そこはご愛敬。
その無理をおぎなうために、撮り方に色々と工夫してるのがうかがえる・・・・というか、ほら、ここはほんとうの子どもを代役に使ってますよと、観客に分るように撮っているような気がした。
作り手と観客との、騙したり騙されたふりをしたりという、虚実の駆け引きも、映画を見る楽しみだ。
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