このギャンブルは単純で、常に「どっちが勝つか?」を当てるだけ。
1回の勝負で戦争全体の決着がつくはずもないから、ひと勝負ごとに「勝敗」を当てればいい。
もちろん「最初の戦闘衝突」が、いつ起こるのか、どこで起こるのか、それはまだわからない。
だから、それを考えるんだ。
だって競馬にしても競輪にしても、好きな馬、好きな選手に単勝で賭けるだけなら「シロウト」じゃんか?
やっぱり本物の「マニア」であれば、「展開を予想」したうえで「勝ち」を当てるべきだよね?
真剣に考えれば考えるほど、このギャンブルは恐ろしくもなり、おもしろくもなるんだからさ。
さあて、ゼレンスキーは国民に向けて「反転攻撃」の決意表明をしたぜ?
いよいよ「始まる」のだろうが、それは「いつ」になるだろうか?
ポイントは、先月にポーランドとスロバキアが「ソ連製ミグ戦闘機の供与」を表明したことだ。
つまり「いつ」とは、「何月何日」の意味ではなくて、ミグの配備前か、配備後か、この点にあるってこと。
ミグの配備後であれば、戦車と支援戦闘機をセットで機動し、効果的に攻撃できる。
配備前であれば、戦車のみでの攻撃になってしまう。
ここまでは単純な話で、「ウクライナは配備後に始動する」べきだけど、これをロシアの立場で考えたら?
敵が「戦車しか投入できない」うちに、たたいたほうが得策に決まってるじゃんか?
よって「ロシアは配備前に始動する」と考えるべきで、まったく逆の「解答」になっちゃうでしょ?
つまり「ポーランドとスロバキアの戦闘機供与」は、かえって「ロシアが有利」の利敵行為になる。
わざわざ「敵に教えてあげてる」んだから。
おかしな話になるからこそ、「裏」を考えてみるべきだ。「なぜ、供与を発表したか?」の点を。
そうすると、「供与する」は事実でも、「これから供与」は嘘で、実は「すでに譲渡ずみ」だとしたら?
ロシアが「配備前に」と考えて先に動くと、まだ来てないはずのミグが「飛んでくる」となるよね?
マスコミに流す「情報」なんて、いちいち「正直」に言ってたら、「敵に裏をかかれてしまう」ってもの。
だけどポーランドもスロバキアも「民主主義国家」で、独裁国家じゃないんだからさ。
たとえ古いミグでも「国民の財産」を「他国に譲渡する」には「議会の承認」だって必要だ。
よって事前に「発表」しないわけにはいかない以上、このくらいの「嘘」は当然ってもんだ。
ただし、そのくらいの「裏」はロシアだって気づいてるさ。私が気づく程度のことなんだから。
ゆえにロシアは単純に「ミグの配備前に動く」だなんて、考えるはずもないんだよ?
ロシアの側では「供与の発表があった」時点で、「すでに配備された可能性」を考慮するのが当然ってもの。
次に、ロシアの事情を考えてみる。
ロシアには、温存された航空兵力があって、新型スホイが100機はあるという話。
旧式のミグなど相手にもならないほど、新型スホイの性能は高いという話。
ただし一部の報道では、「経済制裁」によって「半導体が不足」して、高度な整備部品が不足してるという話。
これらの「情報」が正しいのなら、高性能な新型スホイも「稼働率は高くない」ことになるだろう。
だったらロシアは「敵がミグを出してきた」時に、一気に「たたいてしまいたい」んじゃないのかな?
つまりロシアは、確実に「ミグが配備される」のを、かえって「待つ」ことになるぜ?
最低限の出撃で、最大の戦果を得るには、獲物がいないと無意味でしょ?
だからロシアは「3月に動いてこなかった」んだよ?
実際の配備がいつであれ、ウクライナが公式に「ミグの受け取り完了」を発表するまで、待つだろうね。
じゃあウクライナはどうするの?
使う、使わないは別として、兵器は「あったほうがいい」だろうし、ロシアが動かないなら、実際の配備を待つだろう。
というわけで、一つの「答え」が出たわけだ。「最初の勝負」は「ミグの配備後」だ!
(ちなみに、ポーランドが先日「追加の供与」を発表したので、もうしばらく先かな?)
戦争を「攻めること」でしか考えない者は、「ミグの配備後にウクライナが攻める」としか考えない。
ちょっと「頭のいい」者は、「配備前にロシアが攻める」と「逆の理解」に気づく。
だけど「本当の理解」は、また「逆の理解」になって「配備後の始動」になるんだぜ?
とはいえ、「逆」の「逆」は「元に戻った」んじゃないよ?
大事な問題が残ってるんだよ、「どっちから先に動くのか?」というポイントが。
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