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2022年05月19日12:57

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シン・ウルトラマン


シン・ウルトラマンおもしろかった。バルタン星人が出ること期待して観に行ったら、バリトン星人の斎藤工が出てきた。ひとりで来ている女性のオーディエンスも多かったが、斉藤&西島目当てなのだろうか。キネマの神様行ったとき山田洋次は若い層のファンが意外にもけっこういるんだな、と驚いたが、しばらく菅田人気だということ気が付かなかったが、そういう反省もあって今回はピピピーンときた。樋口節ではなく庵野節だった。カメラアイのなかにおける動きはいくぶん動であったが、基本は絵コンテの羅列のようなストラクチャーであり、たしかシン・ゴジラもそうだったと思うけれど、メッセージ的なテーマは選択と協調の作品である。協調となると日本人的だから協働と言い換えるか。どちらにしても日本人的かな。主役は人間たちである。闘う隊員たちは特捜隊ではなく、対策室の官僚たちであり、着て恥ずかしいオレンジが入ったヘンなコンバットスーツではなくよかったね、と、メインの人物たちもシン・ゴジラと同じなコンテンポラリー状況に即したリアル。他にもいろいろ庵野していて、禍威獣も外星人もシトしているし、次から次と起きる怪出来事、街はユーラシア大陸なみの被害の惨禍となるし(これが一番心を痛くさせた)、正義の紳士淑女を夢見ていたかつてのウルトラマン視聴者の健康優良児を相手ではなく、オタクやフェチを相手のセンスだし(ウルトラマンになることを夢見ていた子供たちの成れの果てなのだろうか)、と庵野ワールドが繰り広げられる。見えそうで見えないスーツ姿の長澤のスカートへのローアングルや匂いフェチを欲望させる向きはコンテンポラリーなのかな。オリジナルへのリスペクトは、シン・ゴジラもそうだったけれど、作品を重ね人間化していくウルトラなんとかよりも、人間らしくない動きがオリジナルっぽい。例えば、かつてのウルトラマンらしく模型で飛んできてそのまま回転して、禍威獣に両足で蹴り入れて、そのままフワリと着地するのは、森末慎二にも内村航平にも出来ぬ芸当である。平成ウルトラマンなどもう3分間とかの括りはなかったのかな。胸のピコンピコンがなかった。


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