ツインピークス覚え書きというノートに書いていたのはエピソード18.まででここからは今回観てでの感想。以前のようにフィロソフィカルに構造分析はせず、ポップコーンほおばりコーラを飲みながらのカウチディナーな感じで書くことにする。
☆エピソード19.20. thinking in 2026
*英語でnatureは自然で、大文字のNではじまるNatureになると本性や本質となる。自然に囲まれたツイン・ピークス、長閑で善人が大勢、でもその裏側には暗い影の怖さもある、というのは、小文字で始まるネイチャーも大文字で始まる人間の本性・本質も同じこと。市長のジャーナリスト弟の新妻は皆を魅了するが、我々オーディエンスは彼女の本質をまだ見れていない。アンディとディックが追う少年の正体は? ホワイト・ロッジの映る影であるブラック・ロッジとは? キャサリンは彼女を殺そうとしたベンにまだ魅了され、ジェームズは人妻エヴリンに魅了される。怖ろしさなどを感じつつもなにか深みに連れていかれること、それは自然も本性も同じことなのである。
*犯人が分かるとき、今回も、というかたぶん前回以上に、なんともばかばかしい、と思うのである。数年前に日本女性の奥さんを殺害した南米人男性の供述が、悪魔が自分に乗り移った、というもの。じゃ、殺したのは貴方ではないのですね、では釈放、とはもちろんならないが、魔が差した、のはそうなのだろうけれど、魔が差した、で罪がなくなる、なんてことはないだろう。も、よくよく考えれば、ピューリタンとして入植を開始したプロテスト・アメリカンたちの長年の歴史のなか身体的ミームはこうしたものなのではないか、となる。だからサタンを本当に信じるのは、ヘビーメタラーではないアメリカ人ですらでもまあまあいるのではないかな。無神論者であるボクからすれば、いま思えば、キリスト教的ゴッドの慈愛を肌から感じているアメリカン、こんなサイエンスの時代においても、けっこう多かったメモリーであり、ならばサタンを肌から感じる米人もそれなりにいるのではないかな(実在するをはっきり言うヒトは少ないでも、悪いことは悪魔に起因すると思っているヒトはなにげに多いような気がする)。
*何人かのアメリカ人に昼から飲もうと誘っても、腕時計を見てtoo earlyと言われるのが多かった記憶。子供が平気でワイン飲むフレンチやビール飲む習慣持つドイツ人と大きな違いがあるな。マフィアがはびこり、暴力事件も多発しサウスブロンクスしているのに、ピューリタンとして入植を開始したプロテスト・アメリカンたちはけっこう勤勉だった印象のDNA。アメリカンのいろんな政治マニフェストのなかディリジェントであること、とても大事な信条にされていると思う。勤勉に働き勤勉に家庭を養うこと、それはNYですらあるのだから、一般的な地方都市ならなおさらなことであろう。ツインピークスの人々はNYやLAよりも足したら数が多いはずの全米の一般的地方都市に住む人々とほぼほぼ同じなはずだから、勤勉であること、神にまつわる不思議さなど肌に感じるミーム持っているのではないか、それは日本人では分からない感覚的なものであろう。
*とはいえ、犯人が分かると本ドラマシリーズはウナギくだりに視聴率が下がっていったとのこと。でも寧ろここらへんからリンチが本当にやりたいことが始まっているのかもしれない。
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