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2022年04月15日12:53

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アネット


アネットおもしろかった。寝落ちするのではという状態だったけれど行けるのは今日が最後とシアターに出向くも、寝落ちになりかけるもしっかり目をあけ、5分ほど寝たらあとは頭がスッキリなるかなと思うも目を閉じたら最後、半分ぐらいは見過ごすなとなり眼をカッと開けの繰り返しで、観ながらもボヤケながらで前半はなにかただ眺めている感じで、物語的に、主役ふたりが互いへの愛を歌っているだけのハッキリしない印象であり、やがて船が嵐に遭うあたりで睡魔を抜けしっかり観始める。子供が産まれたあたりで、彼女が両親を見比べるかのようなシーンでは、子供は喜びと悲しみの結晶だけではなく、狂や怨といったエモーションもふくまれた結晶なのかな、ともハッキリしない頭のなかで思えてきたりもしていた。最初からも、なんだかテクにはしっているなという印象であるが、カラックスはそもそもからテクニックとエモーションがパラレルな働きをするので、人物に感情移入するナラティヴ形式のものだけではないから、そんなエクスメリメンタルなスタイルはいつものことだからいいし好きだけれど、船の上の出来事を観ながら思ったのは、これはギャスパーノエがとても関心をもって喜ぶ作品のような、連続殺人魔の出来事なのか、となる。ラースフォントリア―のや最近のアングストをも感じさせるものであり、ロマンティシズムもはいり、ノエを喜ばせるために制作したのかとも思ってしまうような作品である(そうそう、ジョンウォーターズもきっと好きなはずであろう)。も、カラックスらしさが満載で、愛する対象への思い遣りというよりは愛を感じる主体のエモーションの尊さ、そんなエゴイズム、なんともヨーロッパ的なものでもあり、でもってプーチンともつながる危うさも発揮している。罪に苛まれるピエロの物語なのかとなるも、むしろ現代を笑い飛ばし批評するブラック・コメディアンなのだな、となる。また、ホーリーモーターズから繋がるようなサルやドニラヴァンのアレックスからにも繋がるようなドライバーのプリミティフ、カラックスは原初であること、本質をいつも、どの作品においても掘り下げているのかな、となる。娘と一緒に今作品をはじめるカラックスは、主人公は娘と離れ離れになりながらも彼自身の意思に清く正しく生きようとする形でエンディング。しかし、妻の霊や私たちに語りかけるような最後の呟き、苛まれているのか、では何に?贖罪か、というより宿命にか、このナルシストのカラックスめ、ともなる。想像力は濃いめに理性は薄めに、はカラックスのほんとうのコトバであろうが、愛する者との乖離はなんなのか。操り人形か、あるいは唯のパペットか、それであることから変化した彼女の去る姿。葛藤がやはりあるのか、なんだかいろいろ考えさせる余韻をもたせる。眠気におちた時間の前半をちゃんと観たいな。



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