再見する。おもしろおかしくつきまとう男やサスペンス、事件、ベルイマンやドライヤー、といろいろ詰め込んでいる観でも、もちろんスッキリまとまっていて、ひとりの人物の動向を追うから(或いは、もしかしたら二度目だからか)2時間20分の上映時間も長くは感じない。でも最後まで観るとけっきょく、神様の思し召しなのか、とはなってしまった。とはいえ、やはり素敵な作品である。ラストの影(と音楽の入り方)もまたよい。
前に書いたのです。
『シークレット・サンシャイン』
初イ・チャンドン。パクチャヌクとボンジュノと濃い面こってりが続いてたので、はじまるとマイルドな光感、ロメールのようなタッチで日常が表されるのかな、事件という事件がなくて140分どう見せるのかな、と思って観ていたら、事件はやはり起こってしまう。事件が起こるとき、ロメールではなくリヴェットか、と思ったけど、都市空間の迷路に迷い込むとかではなく、もっと切実な事件、、やはりここでも事件が起こるのか、と唖然としてしまったけれど、パクやボンが表すものよりも現実的にありえる出来事ゆえに、カメラアイに導かれながらヒロインを凝視していく。はじまってすぐ電話で呼び出された男がやってきて、ソン・ガンホだったので、出ているの知らず、またソンか、と驚くが、荒い性格の男であっても一見無能者に見える男であってもクールな神父であっても、いつも愚直な男であること変わりないな、と、今回の男性像もコメディーリリーフ的に、なにか心の安らぎを与えてくれるセンスである。主人公の女性はブレッソン的に魂の救済を求めているというよりも、なぜあの街、密癒に来たのかを探し歩くかのようで、その彷徨性が惹きつける。アストリュック的なペンパイナッポーカメラペン的なカメラアイがよい。落ちる髪が風になびくパンショットが木の葉の影へと変わるラスト、よかった。
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