ビーチ・バム まじめに不真面目 The Beach Bum (2019) こないだ観たときのファーストインプレッション
堕落した主人公があることをきっかけにしてから様々なアドヴェンチャーし人間性を取り戻すヒューマニズムといった、いかにもなアメリカ映画である。ただしそれは、コリン私的風に描かれる。けっこうおもしろかった。いかにもなハリウッド的な音楽がガンガンと鳴り響き、家族の絆も表されたり、ジョーズなどのエンタメ表されたり、逃亡劇あったり、いろんなストレンジガイと巡り合う冒険譚として描かれたり、マネーよりも藝術審美眼、すなわち人間性をついには優位にするセンス、でもそれがラリって視る夢のような感じで、基本な流れはアメリカ映画ヒューマニズムの定型であっても歪んだ造形として表され、また筋のストラクチャーも散種されるフィギュアであり、それがコリンらしいテクスト性としてある。俺だってアメリカ映画を撮れるんだぜとしてるのか、はたまたパロディなのかアプロプリエ―ションアートとして造形しているのか定かでないが、詩人の生き方にはコリンの意志が表されているのだろうし、皮肉をメッセージとして表している作品ではネヴァー。詩人の生き方かくありきは、コリン自身がそう生きているのか、そう理想するのか、定かでないが、詩人の狂ったような笑い声が導く志向性がとても清々しい。描かれるマコノヒ―に有るものが詩そのものなのである。
年齢をおうごとに世界の感じ方が違ってくるんでそのときに感じたことを表すと言っていたコリンであるが、スプリングブレイカーズまでは、ヒシヒシとしたもの、思春期に感じられるような、闇に輝くメランコリーがあったのだけれど(スパイクジョーンズは歳を重ねるごとによりメランコリーが強くなってるけれど)、この作品では、開き直ったオッサン感覚であり、世界を笑い飛ばしている。パロってる感覚は映画としてどうなのと思うけれど、フィルムメーカーというよりアートしてるセンスがハーモニーコリンなので、それはそれでいいのかな。
P.S.
空(くう)の思想から言えばビーチバム、執着からの解放が表されていたのかな。
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