レインボウおもしろかった。レンタルできた。ケンラッセル にしては、ほのぼの、でもって爽やかな作品。だけれど、心からのパッションや既成概念を壊したい欲動、というところでは、いつもの彼のセンスが貫かれている。通過儀礼を表している作品としても、それをとても上手く表している作品のように思える。恋する女たちのグレンダジャクソンが演じたキャラの前日譚らしいけれど、恋する女たちが性の迷いめいたものではなかったかと記憶するが、一回観ただけだから曖昧だけれど、何度も観たからよりハッキリしているカザンの草原の輝きの性の倒錯とはやはり違い、よりウェットとかよりサイケデリックとかそうしたところでなく、初夜のシーンを観ると、あっそういうことか!と、マスキュリンな暴力性がラッセルは強いなと(そう考えると、カザンはフェミニンなセンスである)、そこはラッセルの特質だな、となる。しかし、60〜70年代の倒錯的心理描写に比すれば、エイティーズゆえか、爽やかな感覚。かつてタブーだったものもこの頃ではもはやそういった感覚も薄れ、へトロセクシャルも最初の相手が同性だったというのも珍しいことではないこと(かどうかは分からないが)で、虹ということでドロシーの冒険も表されているのかとカール・デイヴィスの素敵な音楽に酔いしれながら、主人公の青春冒険譚が、虹は綺麗だけれど決して掴むことができない、だからこそまた追いかける、というのを堪能する。理想ばかりが表されるでなく、主人公の大人の態度としてとってしまうムチも本能性の剥き出しとして表されたり、そこもラッセルの表すところの人間性が表現されている。
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