ターナー、光に愛を求めて、おもしろかった。エスタブリッシュ・ショット、ターナーのイメージがあるからか、光と空気を描きとるかのような風景の長回しに感じられるも、会話しながら歩いていくふたりの女性、ターナーにとっての異国の言葉、意味は分からずとも、光と空気を描き切り取りながら人の関係性、或いは人そのものに在るミスティックさをそこには含まれているのか、それが人間的美しさに繋がるものかと感じられてくる。マイクリー、秘密と嘘だけでなく、あのネイキッドの監督なのか、と知る。とてもガツンと印象に残る作品であった。自身のパーソナルなこと明かすことは避けるターナー、或いは彼と人々との関係性にミスティックなものが表されるが、それがマイクリーの特徴か。ターナーの絵画は印象派に影響を与えた煙や空気感あるものしか知らないが、彼の作風は変化したものだったのかな。父親の死ののちのメイドとの関係、そしてブース夫人に秘められた美しさを告げるところが後期の絵画とマイクリー表すミスティックが重ね合わされてくる。太陽は神だと告げるターナー、絵画が神のものではなく人のものであること、言い表している。市民社会になってくる頃の人々の意識という点でもおもしろい作品である。そして、いつも脇を固めていたティモシー・スポールのこの作品での主役ぶり、やはりとても素晴らしい。
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