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2020年12月26日11:07

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フィフス・エレメント

『フィフス・エレメント』
ブルース、ピンチに陥りパンチで反撃だ。ジャンプ、別の場所に飛び移りガッシャーン、敵のガンファイトだ、ウィリスがマシンガンで反撃だ。いつものウィリス・ムーヴィーだけれど今作がマクレーン警部補と違うところは愚痴らないところ。それゆえ清々しい。ラストのキスもロマンティシズムに感じられるものとなる。何度か観た作品であるが、やはりいつも印象に残るのはミラである。ベッソンらしく、ウルトラな強さと極端な弱さが女性に表される。それまでのベッソンと違って、憎々しいワルが存在せず、おまけにワルがトンマだし、レオンのチャップリンの物まねやサブウェイのバンドなんかよりもコミックなシーンが冗長させるものとなり退屈させる(宇宙船が飛び立ち前がやたら長かった。日本語吹き替えで観たので、クリスタッカーの魅力が半減されていたのかもしれないが)。けれど、バシュラールからの影響か、火、水、風、土の中心にある愛は、神秘主義にも科学主義にも陥らず、想像力を束ねる人間という力を、調和というパワーを表現せしめる。カソヴィッツやクーネンの若者層をターゲットにしたものとは違う幅広い層へのアプローチはこの作品からより強くなっていくのであろう。フランスのスピルバーグの所以である。しかしながら、そこには勧善懲悪的にワルを糾弾するアメリカ的なものと違った、ある意味、フランス的共和が表されているように思える。調和がベッソンらしさなのではないかと思えてくる。
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