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2020年07月24日12:39

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散歩する侵略者

『散歩する侵略者』
 あまり時間は経っていないけど久しぶりに観る。TAKESHIS'を観たあと観たくなった。東京芸大映画学科で受講している気分になる。鳴り響く軍用ヘリの音の凄まじさ、カリスマがなにか思い出されてくる。今回観てると、カリスマを完全には思い出せないけれど、同じような話ではなかったかとなる。そう言えば世界の黒沢、こうしたパンデミックなものが多いな、となる。キュアも、ある意味、感染症の話でしょ、回路もそうではなかったかな。そして回路と同じように、この作品も愛に溢れている。しんちゃんが東出昌大から愛についての説教を受ける。しかし、さっぱり分からなかったとしんちゃんは言う。東出昌大からだとなんの説得力もないに決まっている。プロセスにおいて、我々もまた愛とはなにかを考えていく。愛が地球を救う、がこの作品のテーマだけど、愛の喪失もまたファクターである。そう言えば、、カリスマを完全には思い出せないけれど、同じような話ではなかったかとなる。長澤まさみは母なる地球なのかもしれない。彼女はなにも変わらないと言う。地球そのものがもうかなり昔から愛を失っている。
 長谷川博己が何故に宇宙人に付くのか、そのプロセスが把握できなかったけれど、芽生えた友愛か、宇宙人にロマンを感じるからなのか、それとも反骨のジャーナリスト、もはや人類に愛想をつかしているからか。でも、黒沢が愛するアメリカンのB級映画に出てくる人物にも似たやさぐれ、そうしたものを黒沢は描きたかったのだろう。ラストの彼の死に方、まさに50年代SFに出てくる宇宙人している(指は共存を自らも相手からも拒否してるETである)。劇伴音楽がまたハリウッド・クラシックしている。音楽がこうであれば何故かハリウッド映画に見えてくる、というテク、黒沢は使っている。アンジャッシュ児嶋の自分がなにかを分からないのもまた、パンデミックにキュアしている。これが意外と全体を総括していたりする。自分探ししながらも見つけれない、やがて迎える喪失感。しかし、作品は愛を信じることを約束している。


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