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2020年07月04日22:15

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映画日記『アルプススタンドのはしの方』

2020年7月4日(土)

『アルプススタンドのはしの方』(2020年)
監督:城定秀夫
駅西・シネマスコーレ

東入間高校は公立高校ながら県予選を勝ち抜き、甲子園にやってきた。
その第1回戦に、多くの生徒たちが泊まりがけで応援に駆けつけた。
ブラスバンド部を中心に、多くの生徒たちがアルプススタンド中央に陣取っている。
そこから離れたスタンドのはしの方に、野球にまったく興味のない演劇部の女子ふたり、元野球部で勉強落ちこぼれの男子、そして学年トップの優等生ながらいつも孤独な眼鏡女子の四人が、所在なげに集まっていた。
茶道部の顧問をしているのに、じつは野球が大好きな男子教師が、おまえらも前に行ってみんなと一緒に応援しなよと促すが、四人はなかなか応じない。
そうこうするうちに、四人の胸のうちがしだいにあきらかになっていく。
そして・・・・・

なんとなくいじけていた四人だけでなく、それぞれ問題を抱えていた登場人物たちひとり一人が、結果はどうであれ、「さあ、もういっぺん!」と顔をあげることになる。
そして、後味の良いエピローグだった。
昨日見た『のぼる小寺さん』に続く、群像青春映画の佳作だ。
原作は現役教師が高校演劇のために書き下ろした戯曲とのこと。
コミック原作が幅をきかす日本映画の中で、高校演劇というのは異色であると同時に盲点だ。
本作レベルの戯曲なら、探せばいくらでも出てきそうな気がする。

本日は先行上映だった。
7月24日(金)から、全国のイオンシネマを中心に封切りの予定。
『ROMA ローマ』を皮切りに、『岬の兄妹』やロシアの娯楽映画を上映したりと、最近のイオンシネマからは、目が離せなくなってきた。


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