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2020年06月30日15:15

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上海から来た女



『上海から来た女』
久しぶりに観る。裕次郎は演技のメソッド、ウェルズをモティーフにしてたのか、とか、ヒューストンはお友達なのに彼を主役に起用はしてくれなかったから自ら製作したのか、とか思いながら観る。しかし、友情のためにファムファタールに徹底的にハードボイルドしちゃう描き方のヒューストンに比して、さすがシェイクスピア役者のウェルズである、徹底的に運命論にこだわり、ヒューストンとは徹底的に異なるフィルムノワールをたたき上げる。ヒューストンの頭脳合戦と違って、徹頭徹尾に主人公を不条理空間で彷徨させる。友情のためではなく、その生の流れであるがゆえに女と別れるのである。それが定めであるように。誉れ高いミラーのシークエンスは、この作品に相応しいクライマックスである。顔のクロースショットにもひざ上ショットにも、かなり引きのショットにも全てのショット、役者のポーズこだわるのは、映像的というよりも寧ろ、やはりウェルズ、舞台人なんだなと思わせるものある。







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