『汚れた血』と『恋愛睡眠のすすめ』の後半を観る。『汚れた血』、何度も観てるから見慣れたせいか、カラックスのナルシーもそこまで感じられず、アレックスの仁義を感じたり、ピコリのそれに応じるバイオレンスもかっこよかったけど、なによりもデルピーのバイク乗るカッコよさがクールである。アレックスを助けに来るときとか、ラスト走り去るときとか。ストーリー的なキスキスバンバンもおもしろいけれど、作品全体的にはやはり、絵的な遊びが魅力である。ラストのビノシェもなにがなんだか分からないけれど、絵的におもしろい。削除されたシーンでピコリのビノシェを愛する力演が魅力的であったが、あれがあると、ピコリが強調されてしまうので削ったのは分かる。ピコリがビリングでは最初だけど、それでもバランスが悪くなる。『恋愛睡眠のすすめ』、後半だけで考えるとステファンの話、ステファニーすらホントに存在するのか、となるぐらい、話を聞きながらも全く信用せずに話を聞いてる感覚になるし、ステファンがとても哀しいヒトに思えてくるし、同時に怖い人にも思えてくるけど、こうした語り口こそたぶんゴンドリーが彼の意思を反映させて創り上げたものだろうから、それはそれで作品に魅了はされる。こうした語り方はトーキョーのインテリアデザインの終盤、或いはグッバイ、サマーにも所々あらわされるから、ゴンドリーのイロとして関心をもたせる。
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