『ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金』
マークウォルバーグとドォウェイ〜ンジョンソンが青空を背景に駆け抜ける。マークはウチのワルの実姉と同じように、自分がしといてあんたがしたと罪を平気でなすりつける極道である。しかしこの作品、悪道の虚しさを描くでもなくバカであることの愚かさを描くでもなく、バカそのものの痛快さを表している。教訓を与えるでもなく、人間そのものを表すことにアクションする。映像のいいところは肯定でもなく否定でもなく、賛美するでも批判するでもなく、それそのもののあるがままをストレートにそのまんま指示対象するところ。そして、できるだけ人間と状況をまんま表すことでありながらも、作り手の志向もあろうから、それを喜劇仕立てしながら、恐怖や教訓を与えるでなく寧ろ成り上りへの賛美をアメリカンドリーム的に表すこと、それがベイの消費者資本社会に捉えるヒトのネイチャーである。この作品、ある意味、ジャッカスと同じようにそのイディオット行為を表しながらバカとはなにかをアクションで表す、それ自身が凄いと思わせる、マッチョなマスキュリンである。批評家的にはいつもベイに向けられるように悪いけれど、ロッテントメイトー的にも評価はフツー。でも、もっと評価があってもよいと思える作品である。
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