左と右だけでなく前衛も後衛も分からなくなった70年代にヤマサツは志を反映させる作品を大作として数多くやったこと、凄かった。『皇帝のいない八月』、黒澤が悪い奴ほどで上の者は常にふてぶてしく生きていき、天国と地獄の下の者の憤り、今村の安保闘争のあの採決の後の、タカアンドトシが言う所の、アメリカ化する日本人を揶揄するところや、その後に表される押し付けられても抗い有り存在し続ける日本人なるもの、若松の新宿での怒りや憤り、その後の左の赤軍も右の楯の会も関係なく志すエナジーは同じで憲法に対して燃え崩そうとし新しい社会に準じる魂、それらが渡瀬常彦と山本亘或いは吉永小百合との会話、それも我々オーディエンスにも向けて語るかのようなクロースショットに表される。とても震えた。映画においてヤマサツは総括はやったのか。この作品での吉永小百合、とてもきれいでした。面白い映画だった、もはや嘘に慣れて免疫化している日本の現在においてもなお、それだからこそ、この作品が語ることは現代に活きるべきである。
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