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2016年12月08日01:52

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ジャンボ鶴田怪物伝説(289)

83年1月7日は高松市民文化センターでのテレビ収録大会(観衆3000人)。例年この時期は高知県民体育館での興行が多い全日本プロレスですが、この時は新日本プロレスが強いテリトリーである高松で興行を開催しています。

鶴田はメインイベントで初来日のヘラクレス・ヘルナンデスと60分1本勝負でシングルマッチ。

ヘルナンデスのパワーを上手くかわした鶴田はフライング・ボディプレスを下からの剣山で迎撃すると7分6秒、バックドロップからの体固めで快勝。

ヘルナンデスはテレビマッチのメインで鶴田と闘うにはまだまだ経験不足でした。

セミファイナルはミル・マスカラスが鶴見五郎とシングル戦。この試合が今シリーズ最終戦にあたるマスカラスはフライング・クロスアタックの連発から前方高角度回転エビ固めでフォール勝ち。

メキシコ遠征経験のある鶴見はマスカラスの持ち味をよく引き出したと思います。

マスカラスは前回の来日である82年7月30日、川崎市体育館でUNヘビー級王座を賭けて対戦し、鶴田は額から流血、マスカラスはマスクを破かれるなど予想外のラフバウトの展開になり両者リングアウトの引き分け、収まりがつかない両者は5分間の延長戦を行うも時間切れとなっていました。

それだけにこのシリーズの後楽園開幕2連戦か、テレビ収録のある高松で決着戦としてUNのタイトル戦が行われるかと思いましたが実現せずに終わりました。

馬場、天龍組vs上田馬之助、キラー・トーア・カマタ組はレフェリー暴行で上田の反則負け。

このシリーズ、1月20日、北茨城市体育館で石川敬士、佐藤昭雄組のアジア・タッグ王座に挑戦が決定しているドリーム・マシン、ジプシー・ジョー組は阿修羅・原、佐藤組との対戦。

ジョーが得意のトップロープからのフライング・ニードロップで現王者の佐藤を体固めに破っています。

1月9日、大分・津久見市営体育館からマスカラスに代わってタイガー・ジェット・シンが特別参加。

上田とのタッグで鶴田、原組との対戦となり原をコブラクローでマットに沈めています。

1月13日は大阪府立体育会館大会(テレビ収録、観衆5500人)。全日本の1月の府立は例年あまりカードが良くないとの定評があり、会場も満員になりづらい傾向がありました。理由は売り興行だったからと聞いたことがあります。

この日は馬場vsシン、天龍vsカマタの2大シングルマッチが行われました。

まずセミで行われた天龍とカマタの試合は7分55秒、メインに出場するシンが乱入しての天龍の反則勝ち。

試合はそのままメインになだれ込み、馬場とシンの一騎討ちになりました。

シンはスタートから凶器で馬場を襲撃していきましたが馬場はシンの凶器を奪って反撃。レフェリーの制止も聞かず、シンを凶器で痛め付けて5分22秒に馬場の反則負けとなりました。

馬場とシンは3度目のシングルマッチとなり過去2回はいずれもPWFヘビー級王座を賭けての闘い(82年6月8日蔵前国技館、7月30日川崎市体育館)でいずれも7分台。

この日も5分ちょっとで終わってしまいまたも不完全燃焼となっています。シンの試合は場外乱闘と凶器攻撃以外はチョークで首を絞める単調な試合が多く、そのシンと20分以上試合を引っ張れるのは猪木だけであったことが改めて認識させられました。

鶴田は原と組んでアジア・タッグ王座挑戦決定のDマシン、ジョー組と対戦。ロープ際でマシンが鶴田をバックドロップに担ぎ上げ、そのまま後方へ投げようと倒れたところ、鶴田はロープで足を蹴って自爆させ、そのままDマシンをフォール。

フィニッシュ自体は師匠馬場のルー・テーズ戦(66年2月28日東京体育館)とジャック・ブリスコとのNWA世界、PWFダブルタイトル戦(74年12月5日日大講堂)と同じパターンでした。

言わば格下のDマシンを相手に通常のタッグマッチで使うフィニッシュではもちろんなく、創意工夫が必要であると考えます。
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