(続き)
◆第2部
オペラ《セビリアの理髪師》(原作 カロン・ド・ボーマルシェ,台本 チェーザレ・ステルビーニ,作曲ジョアッキーノ・ロッシーニ)全2幕イタリア語よりハイライト
演出・進行・ドン・バルトロ(但し歌ナシ) 三浦安浩
ピアノ 星和代
アルマヴィーヴァ伯爵 小堀勇介(テノール)
フィガロ 伊藤尚人(バリトン)
ロジーナ 山下裕賀(メゾソプラノ)
・第1幕より
まずはドン・バルトロ役で本公演の演出と進行を兼ねる三浦安浩が現れ、本オペラの場と時代、自身を含む登場人物達の相関関係などの基本的な面をコミカルにおしゃべりし、観客の笑いをとって惹きつける。自身、歌う場面はない。
〈空はほほえみ〉小堀勇介
アルマヴィーヴァ伯爵はロジーナに焦がれてセビリアにやってきた。リンドーロという貧乏学生に素性を隠し、ロジーナの窓辺に向かって愛の歌。
小堀勇介は2016年のイタリア留学で特にロッシーニオペラを研鑽、帰国後日本ロッシーニ協会会員となる。軽い声と節回しで、アルマヴィーヴァ伯爵役は大得意。
〈わたしは街の何でも屋〉伊藤尚人
そこへフィガロが現れ、本職は理髪師だが依頼があれば何でもやると歌う。
伊藤は2023年の第9回静岡国際オペラコンクールで入選。
驚いた事に、ここで第1部出演の子供達全員が舞台に上がり、フィガロの歌に合わせ、民衆役(歌ナシ)で体を動かして盛り上げる。
〈わたしの名を知りたいのなら〉小堀勇介
伯爵はフィガロに声をかけ、ロジーナへの恋の掛け渡しを依頼。
ロジーナが窓から顔を出したので、私は苦学生のリンドーロだと言い、あなたへの愛は本物だと訴える。
〈今の歌声は〉山下裕賀
ロジーナがそれに応えようとすると、ドン・バルトロが現れ、結婚相手は自分だと邪魔をする。が、ロジーナはリンドーロ(実は伯爵)の歌に心打たれ、リンドーロとの結婚を決意する。
山下裕賀はその表現力の豊かさで、第9回静岡国際オペラコンクールで三浦環特別賞を受賞した。
本選とその後のリサイタルを私は聴いている。
〈参〉
・「第9回静岡国際オペラコンクール〜本選」(2023.11.6記)
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1986290614&owner_id=3341406
・「山下裕賀メゾソプラノリサイタル」(2025.3.21,22記)
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https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1989626685&owner_id=3341406
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https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1989631284&owner_id=3341406
〈それじゃ、わたしなのね〉山下裕賀,伊藤尚人デュオ
フィガロが現れ、ロジーナにリンドーロの気持ちを伝える。
ロジーナの生き生きとして明るい表情は観客の心を捉まえる。
私は残念ながら行けなかったが、山下は先月8.11〜8.17、新国立劇場で世界初演となったオペラ《ナターシャ》(台本 多和田葉子,作曲 細川俊夫,演出 クリスティアン・レート,指揮 大野和士)で準主役のアラト役を演じたばかり。これからどんどん飛躍するに違いない。
・第2幕より
間奏曲〈嵐〉小堀勇介,伊藤尚人
第1幕からかなりの時が経つ。
リンドーロはロジーナに気持ちを告白しようとするが、激しい嵐に拒まれる。
子供達が再び舞台に上がり、それぞれ家から用意してきた傘を開き、嵐に吹かれる民衆役を上手に演じた。
〈あぁ!思いがけないこの衝撃に〉山下裕賀,小堀勇介,伊藤尚人
伯爵はリンドーロでなくアルマヴィーヴァである事を明かす。
2人は歓びを分かち合い、一方フィガロは2人をからかう。
〈こんな幸せな結婚を〉山下裕賀,小堀勇介,伊藤尚人
ドン・バルトロが現れ、リンドーロを捕まえようとするが、相手が実は伯爵であった事を知り、断念。
子供達はまた舞台に上がる。伯爵とロジーナは、皆を証人として結婚を誓い合う。
大きい子供達はソリストらと伴にイタリア語で合唱。練習を重ねたのだろうと思われる。
彼らにはさぞかしいい経験になった事だろう! 将来、彼らの中から、オペラ歌手になりたいという人が出てくるかもしれない。
〈付記〉
藤枝公演と三島公演、第2部のプロ歌手らは同じメンバーだが、第1部の子供達の合唱は以下のように変わる。
藤枝市立広幡小学校合唱団
島田市立少年少女合唱団
静岡県立焼津中央高等学校合唱部
三島少年少女合唱隊
沼津少年少女合唱団
ジュニアコーラス函南
日本大学三島高等学校・中学校合唱部
静岡県立伊豆伊藤高等学校合唱部
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