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2024年10月12日12:03

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ストロング小林さん追悼最終章(830)

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82年6月18日蔵前国技館で開幕の「サマー・ファイト・シリーズ」から猪木が復帰。開幕戦ではスコット・マギーを僅か1分37秒、延髄斬りからの体固めで破り復帰を飾りました。アンドレとホーガンのシングルマッチは両者リングアウトの引き分け。

タイガーマスクはウルトラマンをジャーマン・スープレックスホールドで破りWWFジュニア・ヘビー級王座を初防衛。藤波辰巳飛龍十番勝負第4戦はカネックと両者リングアウトの引き分け。

6月25日札幌中島体育センターで猪木はホーガンと初タッグを結成し、アンドレ&カネック組と両者チームリングアウトとなりました。

7月6日大阪府立体育会館では猪木はカネックを僅か4分53秒、卍固めでギブアップ勝ちも痩せた印象で長時間ファイトが難しくなってきた印象でした。アンドレとホーガンの再戦はまたも両者リングアウト。

藤波はディック・マードックに反則勝ちで飛龍十番勝負初白星。タイガーマスクはウルトラマンをジャーマンで退け再びWWFジュニア・ヘビー級王座を防衛。

このシリーズは全19大会全てが満員、超満員という大盛況で、ハンセンの抜けたことなど遠い昔の話とばかり新日本プロレスの勢いは止まりません。しかし7月16日中間市体育文化センターで開幕の「サマー・ファイト・シリーズ第2弾」開幕戦から猪木が「内臓疾患」を理由に全休。実際は糖尿病と闘っていたのです。このシリーズはアドリアン・アドニスが初来日しています。

7月23日金沢・石川県産業展示館でタイガーマスクがダイナマイト・キッドにノンタイトルのシングルマッチで場外フェンス越しキッドを投げてしまい、反則負けで初黒星。

4月1日に続き猪木抜きとなった8月5日蔵前国技館のシリーズ最終戦は、9,100人(満員発表)とまずまずの観客を集め、藤波はボブ・バックランドのWWFヘビー級王座に挑戦(飛龍十番勝負第6戦)。バックランドがジャパニーズ・レッグロール・クラッチホールド(回転足折り固め)でフォール勝ち。タイガーマスクはノンタイトル戦で負けたキッドをラウンディング・ボディプレスで破りWWFジュニア・ヘビー級王座を防衛しています。

8月27日後楽園ホールで開幕した「ブラディ・ファイト・シリーズ」から猪木が約2か月ぶりに復帰。糖尿病で体力が落ちた猪木をサポートすべく日本陣営に加わったホーガンとタッグを組み、サージェント・スローター&エド・レスリー(後のブルータス・ビーフケーキ)組と対戦、猪木がレスリーを延髄斬りからの体固めで破り、復帰戦を白星で飾りました。

8月30日にはニューヨークMSG定期戦に藤波とタイガーマスクが出場、藤波はジノ・ブリットをブレーンバスターからの体固めで破りWWFインターナショナル・ヘビー級王座を獲得、タイガーマスクvsキッドのWWFジュニア・ヘビー級選手権試合という新日本プロレスの黄金カードが「輸出」され、タイガーマスクがラウンディング・ボディプレスからの体固めで防衛に成功しました。

猪木の復帰と共に新日本プロレスのリングに戻ってきたのが国際軍団の首領、ラッシャー木村。R木村は4月1日に「第5回MSGシリーズ」が閉幕した後、剛竜馬と共にロサンゼルス地区へ短期遠征に出ており、ミスター・トヨのリングネームでミスター・ゴーの剛とのタッグでグレート・ゴリアス&ブラック・ゴールドマン組を破り、短期間ながらNWAアメリカス・タッグ王座を獲得していました。

9月21日大阪府立体育会館で行われた猪木とR木村のシングルマッチは日本初の敗者髪切りマッチとして行なわれています。(60分1本勝負)

R木村のセコンドはアニマル浜口と寺西勇の国際軍団、リングサイド最前列にはスキンヘッドで私服姿のストロング小林が座っています。

試合開始のゴング、館内からは大イノキ・コールが発生。腕の取り合いで静かなスタートかと思いきや、猪木が奇襲の張り手連発から早くも延髄斬り。

これは牽制の為で当たりは浅い、R木村はダウンせずにコーナーまで下がりました。R木村はキック、ロープ際での揉み合い。接近戦なら猪木だ。スライディング・レッグシザースで木村をうつ伏せに倒しバックを取り、猪木が左右から殴るようなフェイスロックの嵐。肘で顔をゴリゴリと擦って決める。R木村は痛がって。ロープエスケープ。

R木村はヘッドバット、猪木が足を取って足4の字固めを狙い、R木村は再びロープエスケープ。

互いに両手で髪をつかみ合う。ミスター高橋レフェリーが注意するが聞かない。R木村がトーキック、猪木が脚を取ってテイクダウン、R木村は下になりながら猪木の髪を掴みます。グラウンドの状態で猪木がエルボー、R木村はチンロックで脱出を図ろうとしますが猪木はレッグロック、R木村のウィークポイントである足を攻略していきます。

R木村は猪木の腕を取り、猪木のお株を奪う先制の腕ひしぎ逆十字固め、イノキコールがわく。猪木は手でグリップをしてブリッジ、反転して防御しますがR木村は腕を離さず。

ロープブレイク。ダウンしている猪木にR木村がストンピングの嵐連発、さらにヘッドバット6連発!ガクッと膝をついた猪木にバックハンドチョップ連打、たまらず猪木は場外にエスケープ。

再びリング内、猪木が足を取って倒してレッグシザース。R木村も脚を決める。膠着状態になり、レフェリーのミスター高橋はブレイクを命じました。

猪木はショルダータックル2連発からドロップキック、R木村はダウン。すぐに立ち上がるがもう一度猪木がドロップキックブレーンバスターを狙う猪木だがR木村はロープを掴んで投げさせず。高橋レフェリーが割って入りブレイク、離れ際R木村がパンチ、猪木はエルボー、R木村はまたパンチで応戦しました。

R木村はヘッドバット連打からバックハンドチョップ、堪えていた猪木だったがダウン。R木村がチョップからスリーパーホールド。R木村のスリーパーホールドは古くは金網デスマッチでオックス・ベーカー、ザ・?(クエスチョン、アンジェロ・ポッフォ)、IWA世界ヘビー級王者時代にザ・カサバブ、ジョー・ルダックを絞め落とした必殺技だ。単なるつなぎ技ではない、しかもチョークで入っている、猪木が苦悶の表情。

R木村は猪木の喉元にパンチを打ってからスリーパー。高橋レフェリーが反則カウントを入れるもののR木村は5カウント寸前で離してまたスリーパー。「こんばんは」発言から1年、アウェーでの闘いでヒール戦法も段々堂に入ってきました。

高橋レフェリーが怒って強引に外そうとしましたが、R木村は猪木にヘッドバット連打からトーキック、猪木をロープに飛ばしてカウンターのクロスチョップ、さらにブルドッキング・ヘッドロックからフォールの体制へ。カウント2でクリア。

R木村はチョップの猛攻。ロープ際。猪木が得意のロープを使った投げで両者場外に転落、高橋レフェリーも巻き込まれて一緒に転落しました。

レフェリー不在の場外。R木村が猪木を羽交い絞めにするとリングサイドにいたS小林の前へ。S小林はイスから立ち上がると猪木の背中にパンチ、そしてハサミを浜口に手渡すと浜口は何と猪木の髪を切りまくる暴挙に出た。会場から怒号が起こりました。

猪木がブチ切れた。鬼の形相で浜口を鉄柱に叩きつけ、R木村の顔面に怒りの鉄拳ナックルパート、さらにR木村の脳天をイスで一撃、猪木はイスで浜口の脳天も殴打、さらにS小林のスキンヘッドにもイスで一撃!

リングに上がった猪木、エプロンからリングに上がってきたR木村に延髄斬り、観客は大歓声。リング内に入った木村にもう一度延髄斬りから体固め。11分34秒、猪木の完勝だ。

R木村が丸坊主にされる瞬間を目撃しようと固唾をのんで見守る超満員9,000人発表の大観衆。しかしR木村は寺西に抱えられるように逃亡してしまいました。

「木村を出せ!」「丸坊主にしろっ!」と叫ぶ観客、暴動寸前までいきましたが、新間寿営業本部長がリングに上がり「国際軍団を永久追放する」とマイクで観客を説得し、暴動には発展せずに終わりました。  

藤波はマスクド・スーパースターを逆さ押さえ込みで破りWWFインターナショナル・ヘビー級王座を初防衛、タイガーマスクはブラック・タイガーをエビ固めに丸め込みWWFジュニア・ヘビー級王座8度目の防衛を果たしました。

※写真はリングサイドから猪木を殴りつけるS小林、シャツとズボンの箇所に分厚いコルセットのようなもので腰を保護しているのがわかる。

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