『ゼブラーマン』
Hey, メ〜ン、ゼブラーメ〜ン。地球征服から地球を救いだす、というよりも、地球征服から世界が逃避する。現実逃避のエンターテイメント、それがゼブラーマンだ。白黒はっきりする勇気が白黒ハッキリする映像に表される。モーションもエンタメしてオモシロければ、エモーションも、この頃かつてのミイケらしさがある。長回しでじっくり捉えられる感情も、三池らしさであった。妻は浮気、娘は援交、息子はイジメと、彼がかつてはよく描いていたジャポネーズビョーキ傾向、なんとなく10年前の時代景色である。いまや君の名は。的に健全な精神が蔓延することは私的には喜ばしいけれど、なにをもって健全と言うのか。ビョーキは素材として皆が興味わくものだから選ばれているのではなく、我々を凌辱しようとする現実が此処には在る。それと向き合い凌駕する勇気が、(エ)モーションとして、我々のためにエンタメる。現実エクスポージャーするべく現実逃避、それもまた押し寄せる現実を楽しみ疾走感を与えるものとしてゼブラっていくのである。
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