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2026年08月16日10:28

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ドリーム・シナリオ


*『ドリーム・シナリオ』(Dream Scenario 2023;クリストファー・ボルグリ)レンタルで観る。映画だけではなく、ビル・ヴィオラやジェフ・ウォール、ラウシェンバーグやマラルメ、とアート系も好きだから私作品はドラマをつくるというより絵を描く感覚で抽象的な作風してしまうけれど、そんなことを棚に上げて、心理を掘り下げるドラマではなく絵の羅列のような作品ばかりで嘆かわしい、大丈夫なのだろうか現代、と思うも、現在はピクチャー文化でありゲームそれもモバイルゲーム・ジェネレーションであるから、或る大きな傾向として短尺に解釈させることができる映像羅列系作品は成立するのだろうな、となる。

*本作品は不条理劇/トラジコメディであり、ベケットというよりはハロルド・ピンターしている。そして本作品は深層心理ないし無意識層に入っていきながらのそれであるから(だからといって心理を掘り下げるテネシー・ウィリアムズ型ドラマというわけではない)、Y2Kではないけれど、チャーリー・カウフマン回顧にも思えるセンス(註1)。そこには都会人の孤独もあれば、現代に通じる承認要求(そしてそれはいつの時代にもあるもの)がある。

*また、今世紀なもので言えばJホラーからの影響も感じらえる。Jホラーは世界を席巻し、ホラー映画の在り方も、ジャンプスケアなものからアトモスフィアなものへと変化させたけれど、本作品における様々な描写はとても黒沢清しているし中田秀夫している(清水崇しているかどうかは分からない。清水崇を怖くて観たことがないから)。

*いろんな欲望がありながらも、一番大切なものに向けた愛を遂には気付く。『愛はステロイド』においても土台には愛があり、それがプロセスのなか揺るぎないものになることがしっかり描かれる。本作品の根底にも同じものがあるけれど、そんな根底にあるものはまずは希薄ななかやがて気付いていくものとして愛が顕れる。

*最初に絵の羅列的なものと批判したけれど、今回観賞した3作品―『エイスグレード』『愛はステロイド』そして本作―のなかで一番しっくりくる作品であるかも。


註1 2000年当時あたりはカウフマン脚本の、スパイク・ジョーンズは『マルコヴィッチの穴』やミシェル・ゴンドリーは『エターナル・サンシャイン』が御ニューな映画ともてはやされた。カウフマン自身も監督業に進出、『脳内ニューヨーク』と『アノマリサ』も批評家からの賞賛を浴びた。


PS
 ヨルゴス・ランティモスは『プゴニア』、ディズニーが20世紀フォックスを買収してディズニープラスでしか観れない、はてどうしようかと思っていたけどレンタル屋にあった『デッドプール&ウルヴァリン』(エンタメも観てメリハリをつける)、『片思い世界』ともども公開中に観に行こうと思っていたけれど気がついたら上映終了でTSUTAYAには『片思い世界』しかない、さてどうしようかと思ってたけれどゲオにはあった『ネムルバカ』の3本をレンタル。






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