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2023年09月09日22:36

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ストロング小林さん追悼(500)

ストロング小林が6年前と同じバックドロップで倒すと宣言した一方で、79年「ビッグ・サマー・シリーズ」が7月25日、三島市民体育館で閉幕、シリーズオフとなり、埼玉県大宮市(現在のさいたま市大宮区)の道場で練習中のラッシャー木村を東京スポーツが直撃しています。(取材はS小林のインタビューと同日の7月30日)

ー「凄い汗だね。夏はコンディション的にどうなの?」

R木村「好きも嫌いもないね。試合の時は誰だって条件は同じ。汗を流せばビールがうまいからね。(笑)」

ー「もう、8.26の小林戦の為の練習ですか?」

R木村「いやぁー、別段そういう訳ではないが、いつも通り、普段の練習が大事だからね。一夜漬けの特訓なんか意味がないし、自信にもつながらない。小林のことは気にならない、と言ったら嘘になるが、練習の時などはさほど意識していない。」

ー「過去の対戦成績では分が悪いが…」

R木村「IWAのタイトルマッチとIWAのワールド・シリーズのことだろう?気にしていないよ。あの時とはケースも違うし、比べられるのは心外だ。今は(自分は)IWAのチャンピオン、挑戦者の立場じゃない。堂々とやろう!それだけだ。

もちろん、国際のリーダーとして負ける訳にはいかないね。大体、この話は社長(吉原功代表)が新日本プロレス側時と話し合って出てきたもの。本来なら、自分は猪木選手とやるはずだ。それが新日本プロレス側は『猪木とやる前に小林とやれ』と言うんだろう?こっちだってムカつくよ。小林なら勝って当然、思い切っていくだけだ。」

ー「凄い自信だね。」

R木村「そりゃあ、そうじゃないですか。目の前の小林戦が全てじゃ『国際の木村』の価値がないじゃないか。猪木、坂口と闘うのが自分の仕事だと思っている。やるからには勝つ。そして秋に猪木戦というのが今の自分の目標だ。」

ー「かつては仲間だった選手、やりづらいということは?」

R木村「ないね。相手が外人じゃなく日本人だということぐらいで気にはしていない。勝負である以上はエキサイトするかも知れないが、腕をヘシ折る、脳天を叩き割るぐらいの気概でいくさ。」

ー「ズバリ技は?」

R木村「そりゃあ、自分の持ち技を活かすことだね。(S小林のことを)パワー、パワーというが、小林に力負けする訳がないじゃないか。カウンターのクロスチョップの後にあっと驚くやつを見せてやるよ。」

国際プロレスのエースであるR木村は「6年前とは立場が違う。S小林には勝って当然、自分が見てるのは猪木、坂口戦」と団体のエースとしての意地とプライドを感じさせるコメントでした。

両者のインタビュー記事の真ん中に解説として「国際、新日本全面戦争の口火?」という記事があるので引用してみたいと思います。

『8.26のもう一つのメインイベント、木村ー小林戦は、現IWA世界ヘビー級王者と元王者の対決というだけではなく、過去の小林の国際プロレス離脱の一件も絡み、国際、新日本の全面戦争の口火になりかねない危険な戦争だ。

というのは、当の木村、小林以上にこの闘いに敏感になっているのは、国際、新日本の関係者、特に国際の選手の間には「木村さんが小林とやるのだから、当日は全員セコンドに付け」といった”合い言葉”が出来上がったという。こんな噂が新日本プロレスの選手に伝わらないはずがない。

「国際プロレスでは全選手がセコンドにつくそうだ。こっちも…」と色めき立ち、早くも小林”護衛”の人選に当たっているという。選手の数の多い新日本プロレスは国際プロレス勢を”星”で圧倒と、気合いは十分だ。

ブッチャー、シンと稀代の悪党と闘う馬場、猪木と違って別の意味で精神的な負担を負わされる木村と小林。木村が負ければ国際の政権交代、小林が負ければ新日本での株が暴落。逆に木村が勝てば猪木戦ヘ一直線、小林は再度王座を目指して突進という道が切り開けてくる。ズバリ、この闘いで二人のレスラーとしての価値が決まる。(忠)』

(忠)ということはこの解説文を書いているのは当時の東スポ第二運動部長、門馬忠雄氏だろうと思われます。華やかな「祭典」であるオールスター戦の中で、この試合は新日本プロレスと国際プロレスの団体の威信を賭けた殺伐とした対抗戦となることを示唆する解説でした。
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