ここは退屈迎えに来て、よかった。福岡はぜんぜん退屈でなくおもしろいけど(夜が出ることできないのはキツいが)やはり東京になにか念があるから、はよ戻りたいなと私的にはなってるから、そうしたものを代弁する作品なのかな、と思ったら、さにあらず、愛というノスタルジーに向かう作品である。でも、或る意味、志向対象は似ている。私的には志向対象は池袋近くの椎名町であるが、この作品ではやや不在の対象でみんなから愛される椎名くん。2013、04、08、10年と四つのパラレルワールドなセンス、でもってここはディストピア迎えに来て的な冒頭だから、なんだかSFな感じ、殺伐とした殺風景ゆえゴダールはアルファビルの巴里な感じがして、そこから、シティポップに重なる、走るクルマに後ろから寄る廣木隆一っぽいショットから気がつけばポップスが鳴りまくり、なんだかSFタッチなアメグラになってくる。シークエンスが進むと、四つの年の出来事が繋がってシチュエーションが見えてくる。ラストの方はマグノリアな歌のそれぞれの登場人物たちによる繋がり。愛のノスタルジー、人々は心に、その底に宿るものと棲みついている。記憶とないものねだりが生み出すもの、どこにいても。おもしろかった。
たくさんの登場人物たちのアンサンブル、そのなかでもラブホを出て歩いていく門脇麦は、遠すぎた橋のエリオットグルードの初登場シーンぐらいかっこよかった。
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