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2020年12月21日20:21

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ありがとう!横浜文化体育館(104)

盛況を誇っていた格闘技ビジネスは思わぬところから綻びが生じてしまいました。K−1の運営会社である株式会社ケイ・ワン代表取締役で正道会館の石井和義館長が02年12月に脱税容疑で逮捕され、その後実刑判決を受けて収監されるという衝撃的な出来事もあり、また、UFCに次ぐ総合格闘技業界世界第2位の規模にまで成長していたPRIDEを運営するドリームステージエンターテインメント株式会社も、週刊現代において反社会的勢力との繋がりを暴露されるネガティブキャンペーンを貼られてしまいました。

06年6月5日、PRIDEを放送していたフジテレビが放送中止を発表。7月1日にさいたまスーパーアリーナで予定されていた「PRIDE−GP」は地上波放送なし(スカイパーフェクTVによるPPVのみ)で行われました。格闘技興行に理解を示すディスカウントショップ最大手のドンキホーテがスポンサードして窮地を乗り切りましたが、高額なファイトマネーで選手を引っ張って来ているPRIDEにとってはフジテレビからの放映権料収入が入って来なくなったことは資金繰りを直撃する大打撃。

翌07年4月8日、さいたまスーパーアリーナでの「PRIDE34」を最後にPRIDEはUFCを運営するアメリカのズッファ社に身売りが決定。この大会が最後のPRIDEとなりました。

榊原信行ドリー厶ステージ代表の話ではズッファ社がUFCとPRIDEの2つのブランドを持つという話でしたが、ズッファ社がドリームステージ社のデューデリジェンス(企業査定)を行ったところ、反社会的勢力との繋がりの強かったドリームステージ社にはコンプライアンス上の問題があり、買収出来ないとの結論に達し、選手だけを引き抜かれて終わりました。

ドリームステージ社が運営するもう一つの事業であるハッスルにも強い影響が及び、07年4月には運営が新設された「ハッスルエンターテインメント株式会社」に移行。ハッスル社代表取締役には、従来のプロレス、格闘技マスコミとは一線を画する誌面作りをしていて、ニッチな層にコア人気の高かった「Kamipro」(エンターブレイン発行)の編集長をしていた山口日昇(昇)が就任。

ドリームステージ社時代よりハッスルのスポンサードをしていたパチンコ、パチスロメーカーの享楽株式会社がスポンサーを継続して団体は維持されました。

07年12月31日には、03年から4年間続いていたさいたまスーパーアリーナでの「PRIDE男祭り」について元ドリームステージ社でPRIDE運営に携わっていた笹原圭一を中心とした実行委員会で「やれんのか!」を開催。昼間の時間帯を利用してハッスルが「ハッスル祭り2007」を行いました。ハッスルはこの年の秋からテレビ東京の深夜枠でレギュラー番組「どハッスル」の放送が開始され、大晦日にハッスル祭りがテレ東でも放送され、ハッスルは危機を乗り切りました。

ハッスル2回目の横浜文化体育館大会は08年7月27日、「ハッスルツアー2008 in YOKOHAMA」(サムライTV収録、観衆4,027人満員発表)として開催されています。ハッスルNo1を決めるトーナメント「ハッスルGP2008」がこの日よりスタート。私はこの興行は生観戦しています。

第1ハッスル、インリン様の娘であるニューリン様(インリン・オブ・ジョイトイ)が産み落とした卵から産まれたボノちゃん(曙)&ボノちゃんのお友達、よしえちゃん(吉江豊)&あーちゃん(荒谷望誉、信孝)組と「ハッスル大将」天龍源一郎&ハッスル生え抜き新人であるKUSHIDA&同じくハッスル生え抜き女子選手であるレスリングがベースの\(^o^)/(バンザイ)チエ組の6人タッグマッチは7分5秒、ボノがチエを\(^o^)/つぶし(フライング・ボディプレス)からの体固めで撃破。

第2ハッスルからハッスルGPトーナメント1回戦がスタート、司令長官代表、アン・ジョー司令長官(安生洋二)と銀牙軍団代表、長尾銀牙(ジャイアント・バボこと長尾浩志)。02年に木村健悟スカウト部長の手により、中邑真輔、山本尚史(ヨシタツ)、田口隆祐、後藤洋央紀(負傷の為一旦退団し再入団)といったそうそうたるメンバーと共に新日本プロレス入りした長尾でしたが、バレーボール日本代表だった実績があり身体能力は高かったものの、新日本の体質に馴染めず退団。

06年2月10日に後楽園ホールで行われた「ハッスルオーディション」に応募して来た長尾をアン・ジョー司令長官は「某老舗団体出身」と言う理由だけで採用、ジャイアント・バボとして高田モンスター軍に入れましたが、試合がしょっぱいとしてクビにしており、バボは池谷銀牙(池谷幸雄)の「銀牙軍団」入り。

アン・ジョー司令長官は裏切り者である長尾を制裁すると公言していましたが、10分15秒、長尾がクロスボディー・オブ長尾からのエビ固めでアン・ジョーから殊勲のフォール勝ち。試合後にはアン・ジョーが長尾の健闘を讃えて握手、長尾は両手でこれに応じて、アン・ジョーに深々と一礼してリングを降りました。

第3ハッスル、ハッスルには「ケツおやじ」として参戦している越中詩郎が(新しい日本代表、新日本のパロディーと思料)登場、「越中詩郎芸人」としてテレビ朝日「アメトーーク」で越中をフューチャーしたケンドーコバヤシがセコンドで登場。

アメトーークから火がついて越中は06年頃から再ブレイク、07年5月2日、古巣新日本プロレスの後楽園ホールのメインイベントでは95年12月11日、大阪府立体育会館での武藤敬司戦以来11年半ぶりとなる永田裕志のIWGPヘビー級王座に挑戦。入場の際、満場の大「コシナカ」コールに感極まり男泣きを堪えてリングに上がる越中。試合は永田のバックドロップホールドに敗れていますが、03年に長州力に誘われて新日本を退団しWJに移籍してからは流転のプロレス人生を歩んで来ただけにひときわ感慨深いものがありました。

越中はアルファベット代表、高田モンスター軍のモンスター℃とトーナメント1回戦で対戦、6分16秒、パワーボムからのエビ固めで勝利。勝った越中はマイクで新日本プロレス時代のライバル、元PRIDE統括本部長、高田延彦に向かって「高田、出てこい!」と対戦要求。すると、いつもは全試合終了後にしか出てこない高田総統が何故か現れて「自分は高田延彦ではない、何を勘違いしている」と挑発、高田延彦の親友とは言え、久しぶりの両者の対峙に胸を熱くしたファンは沢山いました。ここはハッスルが粋なはからいをしたと思います。

第4ハッスル、高田総統の親友、高田延彦氏推薦である小路晃vs小倉優子の住んでいる「こりん星」代表のこハートりハートたハートんのトーナメント1回戦は試合前に突然、ゼウス(大阪プロレス)が小路の控室に現れ、背後からフライパンで小路を殴りつけて失神させ、トーナメント参加権を強奪。急遽、ゼウスvsこハートりハートたハートんにカード変更。3分53秒、ゼウスがチョークスラムからの踏みつけ式体固めでこハートりハートたハートんを降して2回戦進出を決めました。

セミハッスル、高田モンスター軍に雇われたドクター中松の手術により、「二度とハッスル出来ない身体」にされてしまったレイザーラモンHGでしたが、「天才外科医・ドクターK」こと木下博勝医師(ジャガー横田の夫)に改造手術を受け、「スーパーHG」として大復活。RGとのタッグで「モンスターK」川田利明&ニセHG(松田慶三)組と対戦、ニューコスチュームとニューマスクで登場したスーパーHGが8分40秒、スーパー昇天ドロップからの体固めでニセHGを破り復活を遂げました。

メインハッスルはトーナメント1回戦、ハッスル軍同士の対戦、坂田亘(アホ代表)とTAJIRI(変態代表)の対戦、前の大会で1回戦で対戦が決まった時、坂田は「元WWEって、そんなに偉いのかよ!」と挑発し観客から「偉いよ!」と猛反発されてヒール化。TAJIRIは「喧嘩じゃ勝てないけど3カウント取る自信はある」と応戦。

試合は予告通りTAJIRIがスクールボーイ、首固め、腕十字固めといった丸め込みで坂田を追い込んでいきましたが、3日前に女優の小池栄子と結婚式を挙げたばかりの坂田は負ける訳にはいかず、ハッスルにしてはロングマッチとなる24分5秒、スーパーキックからの体固めで坂田が勝ち2回戦ヘ駒を進めました。

全試合終了後、諸事情により「早退」した高田総統に代わり、川田が高田総統と同じコスチュームを身に着け、勝手に「総統代行」を名乗り2回戦のカードを発表しています。

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